201812月に全米公開予定のアメコミ映画『アクアマン』で主人公の妻、メラを演じるアンバー・ハード。美しいだけが特徴の役を演じることに抵抗があるという。

米『Allure』誌に「美しい」と言われることについて聞かれたアンバーは「子供の頃、美しいと言われるプリンセスの話を本で読んで苛立ちを覚えた」「今でも女性を美しいとかセクシーと表現することに対して違和感を感じるの」とコメント。

さらに「エージェントには、『役柄の特徴として、一番最初に美しい女性と書かれていたら、その脚本は私に見せなくてもいい』と伝えているの。そして、その次に『謎めいた』と表現されていたら、その脚本は捨ててもOKだと」「その女性が『謎めいている』ということは、彼女の過去はどうでもいいということ。その言葉に何度も騙されたわ」と続けた。

その一方で、そうした悩みを抱えている男性が少ないことも指摘。「男性は映画やストーリー次第で出演を決める。それが最も重要なポイントだから」「厳格な、過去に戦争を体験した、人々に指示を出すけど人から指示を受けることはないとか、そのキャラクターをイメージさせるようなニュアンスや説明文が男性にはきちんとある。残念ながら、女性にはそれがないの」

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そして過去には外見だけで判断されたこともあったとか。「初めて映画の世界に足を踏み入れた時、まだ若かったし、アメリカ南部の訛りがあったから、普通の女性以上に馬鹿にされた」「頭いいねって言われるのは嬉しいけど、その言葉、男性にも使える?」

また男女格差や性差別に対する熱い想いは子供の頃に芽生えたのだそう。「友達は部屋にイン・シンクのポスターを飾っていたけど、私はフェミニズムを象徴する第二次世界大戦のプロパガンダばかりを集めていた」

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でも現在は自分の立場を利用して、男女平等を訴えることができる。それが何より嬉しいという。「訴える必要はないけれど、私は訴えたいと思っているの」「私の脳も大脳辺緑系も半分機能している。だから人間として、どんなに小さなことでもいいから、より良い世界のためにできる限りの努力がしたい。ただそれだけ」

男女平等についてパワフルなメッセージを残したアンバー。「美人キャラは演じたくない」という彼女が次に選ぶのはどんな役なのだろう。次回作も楽しみ。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Reiko Kuwabara

From: Harper's BAZAAR UK