近年、クリッシー・テイゲンやアラニス・モリセット、サラ・ミシェル・ゲラーなど、多くのセレブがその苦しみについて明かすようになり、理解が進みつつある「産後うつ」。一方で、"マタニティブルー"とも呼ばれる「産前うつ」については、あまりリアルタイムで公に話すセレブは少ない。そんな中、現在進行中で産前うつに苦しんでいることを、女優で作家のジェニー・モレンがInstagramで告白。切実な言葉の数々が話題を呼んでいる。
ドラマ『シカゴ・ファイア』や映画『ラヴ・アゲイン』などに出演しているジェニー。彼女は現在2人目の子供を妊娠中で、InstagramとInstagramストーリーで「産前うつは実際に起こりうるものよ」とファンへ伝えた。
「産前うつ… 世間の動向に注目している、多くの妊婦に起こりうること」
ストーリーでは「子供を産むということは、女性の人生に起こることで最も恐いことだから」と話した。
「もう、うつになっているのかもしれないわ。この先もっと精神が不安定になるのが見えてる。みんなもっと産前うつについて話すべきだわ」
さらに現在3歳の子どもを妊娠していた時は「まるでコカインが抜けてきたかのような感覚だった」と表現。さらに自らの精神状態に細心の注意をするようアドバイスをした。
「起きたら、突然暗闇にいるような感覚になるの。あなたの子どもが健康でいるためには、まずあなたが健康でハッピーじゃないと。だからちゃんと自分を優先してね」
また、過去には「アトミック・キトゥン」のメンバー、ナターシャ・ハミルトンが産前うつについて明かしたことも。
「恐怖と自分の無力さで心がいっぱいになって、固まっちゃったの。それに、外にいると、羞恥心に困惑することが多かった」
彼女の医師は「ホルモンの変化で起こること」だと言ったそうで、「どうにか乗り越えるよう頑張ったんだけど、ますますネガティブになっちゃって妊娠は悪夢だった」とも。ちなみにナターシャは、自分が産前うつになるまで、そんなものが存在することも知らなかったのだそう。
新たな命を宿すということは、確かに幸せなことかもしれない。その一方で、命を懸ける出産には不安だってつきもの。「幸せなはずなんだから…」や「一時の気の迷い」と、あまり議論されてこなかった産前うつだけど、今まさに同じような症状に苦しんでいる妊婦さんは少なくないはず。ジェニーの言うように、より多くの人が自分の精神状態についてオープンに話すことで、救われる人がいるかもしれない。