2006年にエクワドルで開催が始まり、国際的なミス・コンテストとなった『ミス・ユナイテッド・コンチネンツ』。<Mashable>によると、そんな世界各国で美を競い合うミスコンでイギリス代表に輝いたゾーイ・スメイル(28)さんが、大会を辞退し話題になっている。

その発端は、主催側から「次のエクアドルでの大会に向け痩せるように」と言われたこと。

Daily Mail>のインタビューで、次のようにコメント。

主催側に、ダイエット計画をするよう言われたわ。最終選考までにできる限り体重を落としてほしいと。「え?」って感じだったわ。この時代にこんなにも無遠慮な発言をする人がいると思わなかった。

スポーツ業界で働く彼女は、体型について批判をされたことにショックを受けたそう。また「女性は痩せている方が良い」という考え方に疑問を呈し、自身のFacebookに想いを綴りました。

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未だにサイズ0が理想の姿だと考えるコンテストがあることにショックを受けたわ。代表になる女性は、ただ番号を服につけた女の子たちではないのよ。本当のクイーンは、他の人たちを勇気付け、知的で、コミュニティーを団結させることができる人

この業界に10年程携わっているけれど、素晴らしいコンテストもあれば、痩せていなければ価値がないと言って若い女性を惨めにするようなものもあった。これは自分の経験に基づいた話よ。8年前、後者のタイプに出場した際、あまり食べないよう指示され、1日中ビキニ姿で、食事の席では男性の横に座らされ、オリーブをつついていたわ…。わたしはデブと呼ばれ、自分には愛される価値がないと思った。そんな悲しいことってある?

今回、代表になれたことはポジティブなことだと感じたわ。ここ10年程で大会の性質が変化していることは顕著。クイーンになった女性たちが、精力的にチャリティー活動をし、良く学び、良いものを食べ、人生を楽しんでいる姿を見られるのは嬉しいこと。ただ未だに「痩せていなければ美しくない」と信じているディレクターがいるのを悲しく思います

体重を落とすように言われ、最終選考を辞退したわ。大会の趣旨に納得していないのに、代表として出ることは間違っていると思うの。

大会やサポートしてくれたスポンサーには本当に感謝しているわ。これまでのチャリティー活動で、たくさんの人たちの人生に良い変化をもたらせたことを誇りに思っている。でも今回は自分に正直になり、このコンテストの一員にはなりません

私たちは、いつこの地球での人生が終わるかわからない。だから自分を愛して、ケーキを少しだけ食べて、お腹が痛くなるまで笑いましょう♡ いろんな考えがあっていいと思うわ。みんなが紅茶好きだったらコーヒーは売れないでしょ。みんな愛しているわ。

ゾーイ自身も「痩せていなければ美しくない」という考えに苦しめられた経験をし、克服したからこそ、言葉に説得力がありますね。投稿後、大勢の女性たちから賛同の声が届いたという。「本当のクイーンは、他の人たちを勇気付け、知的で、コミュニティーを団結させることができる人」。まさに、今回の出来事から辞退し、女性たちを勇気づけた、彼女のことなのかもしれませんね。