2017年11月10日に3年ぶりのアルバム『reputation』をリリースすることを発表したテイラー・スウィフト。8月26日に開催されたMTVビデオ・ミュージック・アワードにてリードシングル「Look What You Made Me Do」のミュージックビデオ(MV)が初お披露目されたが、その内容にファンも驚きを隠せない様子! 公開されてからたった24時間でYouTubeやiTunesの記録を塗り替えた驚異のMVは、テイラーの前アルバム『1989』からのヒット曲「Blank Space」や「Bad Blood」を手掛けたジョセフ・カーンが再び監督。衝撃的すぎる演出に隠された13の秘密を紐解きます!
1. 暗闇に浮かぶ「TS」型に並んだ集落
ビデオの冒頭で早速テイラーらしい演出が。「TS」はもちろんTaylor Swiftのイニシャル!
2. ゾンビテイラーの衣装に注目
土の中から現れたゾンビテイラーが纏っているブルーのドレス、なんだか見覚えがある? こちらは『1989』から発表されたMV「Out Of The Woods」の中で着ていたもの。1989ワールド・ツアーを大成功に収めたあの時のテイラーがゾンビになって戻ってくるなんて、なんだか意味深...。
3. 墓石に掘られたニルス・ショーバーグって?
ニルス・ショーバーグとは、テイラーの偽名。元彼カルヴィン・ハリスとリアーナのコラボ曲「This Is What You Came For」で作詞とバックコーラスを担当した際に名前を伏せるために使っていたけれど、ファンがテイラーの歌声に気づいたため、レーベル側も発表。正式にテイラーの名前がクレジットされることに。破局後、テイラーの名前を出したくなかったカルヴィンはこのことに怒って、険悪なムードに。
4. 棺桶に横たわるのは、2014年のテイラー
ゾンビテイラーが埋葬しようとしているのは、2014年のMETガラに出席したときのテイラー。彼女のために作られた「オスカー・デ・ラ・レンタ」のペールピンクのドレスは、テイラーも大のお気に入りで、ドレスのスケッチを自宅のピアノの上に飾っておくほどだったけれど...。
5. 宝石で埋め尽くされたバスタブの中に
パリのホテルでジュエリー強盗に合い、銃で脅されバスタブの中に身を隠したというキム・カーダシアンを彷彿させるこちらのシーン。カニエ・ウエストとの事件でテイラーを嘘つき呼ばわりした妻キムは、この強盗事件について大げさに話していたけれど、その後流出したビデオによって今度は自分が嘘つき呼ばわりされることに。カルマを信じるテイラーにとって、意味を込めたシーンなのかも。そしてよく見るとテイラーの左側に1ドル札がチラ見え。今年のセクハラ裁判で勝訴したときに得た賠償金1ドルを表しているなんて噂も。
6. ヘビを従えるクイーンテイラー
『REPUTATION』についてアナウンスする前、急に過去のSNS投稿をすべて消し、ヘビの動画をポストしたテイラー。カニエ&キムとのバトルでアンチから"スネイク(嘘つきや油断ならない腹黒い人に対して使われる)"と叩かれた彼女だけど、そんなことも曲のインスピレーションに! ちなみに1989年生まれのテイラーはヘビ年生まれ。ヘビモチーフのネックレスやブレスレットは「ブルガリ」のもの。
7. 王座に掘られた言葉の意味とは
ヘビのクイーンとなったテイラーが座る王座に「Et tu,Brute(お前もか、ブルース)」とラテン語が彫られているが、これは裏切り者に使われるシェイクスピア劇の有名なセリフ。テイラーと親しかったにも関わらず、カニエ&キム事件でテイラー側につかなかった人たちに込められた思い?
8. クラッシュした車の中で
ブロンドポニーテールの姿がなんだか宿敵ケイティー・ペリーに似ている…という声はさておき、電柱に突っ込んでクラッシュした車の中でテイラーが持っているのはグラミー賞のトロフィー。そして車の中に座るトラが首から下げているのは、テイラーのラッキーナンバー「13」のネックレス。
9. STREAM CO.へ強盗!
ミュージシャンの権利を守るために、楽曲の無料配信に反対してきたテイラー。「STREAM CO.」への強盗シーンは、音楽を盗まないでというメッセージ? また、「グッチ」のBLIND FOR LOVE(恋に盲目)と書かれたスウェットを着たテイラーの首元には、元彼カルヴィン・ハリスから交際記念日にプレゼントされたハートのロケットらしきものが。テイラーの足元には指輪の箱も置かれ、ふたりの1年以上に続いた関係が真剣なものだったことを匂わせる。ちなみにこのMVをMTVビデオ・ミュージック・アワードの会場で観ていたカルヴィンは、上映が終わった後に拍手すらしなかったとか...。
10. スクワッド大量生産
テイラーの友人が多く出演したMV「Bad Blood」を彷彿させる衣装に身を包み、大量のクローンに何やら指示を出している様子。仲の良い女友達、スクワッドとの関係をメディアに批判されてきたことへの反抗心が見え隠れ。また、こちらの挑発的な衣装は日本人ラバーウェアデザイナー、アツコ・クドウが手掛けるもの。テイラー両脇の画面に映し出される、飼い猫メレディスらしきキャラクターにも注目!
11. 「I♡TS」トップスを着た8人のブレーン
テイラーと仲の良いシンガー兼俳優のトドリック・ホール(テイラーの左隣)も友情出演! 彼と7人の男性が着ているクロップドトップスには「I♡TS」の文字が。元彼トム・ヒドルストンがテイラー主催の独立記念日パーティで着ていた「I♡TS」タンクトップをジョークにしたもので間違いなさそう。このTシャツ欲しい! と思った方はオフィシャルサイトから購入可能。
12. 新テイラーが古テイラーの頂点に
おそらくこのMVの中で一番衝撃的だったのが、『REPUTATION』で生まれ変わったテイラーがオールドテイラー達の頂点に立つシーン。「We Are Never Ever Getting Back Together」などの歴代MVやアワード、これまでのツアー衣装を着た過去のテイラーが大量に登場。お互いを蹴落として頂上に上ろうとするが、「昔のテイラーは今電話に出れないの。なんで? だって彼女はもう死んだから!笑」と語る新テイラーには敵わず...。「You Belong With Me」にも登場したJunior JewelsのTシャツには、セレーナやブレイク、マーサなど、テイラーが信頼できる友人たちの名前が。
13. カニエへの皮肉たっぷりのエンディング
MVの最後で、新テイラーと古テイラーが一列に整列。「その驚いた顔やめてよ、まじでウザい」、「ビッチと呼ばないで」、「また被害者ぶって」などとお互いディスりまくりな言い争いの後、「この話から私を除外してほしい」とVMAのトロフィーを持ったテイラーが言ってスートーリーは幕を閉じる。このセリフはカニエ&キムとの事件でテイラー自身がインスタグラムにあげた文章そのもの。またこの発言をしたテイラーは、2009年のMTVビデオ・ミュージック・アワードのときのドレスに身を包んでいるが、この年、テイラーが受賞した際に酔っぱらったカニエがステージに乱入、テイラーからマイクを奪ってスピーチを妨害したというエピソードがあり、それがふたりのバトルの始まりだった。
自分の人生からインスピレーションを得て、リアルな感情を込めた曲を作るテイラー。メディアやアンチからの批判や元彼との関係から「Look What You Made Me Do」のMVを制作し、今回ファンはやっとテイラーの気持ちを読み取れることになった。この他にも、テイラーらしい細かい演出が組み込まれているので、MVを観て探してみて!
ちなみに、MVにも登場したテイラーのアイコニックな歴代衣装は9月1日から開催される、LA County Fairの特設展示「Taylor Swift Experience」で間近で見れるかも! 2014年にスタートしたこちらの特別展示は、ロサンゼルス、テキサス、ニューヨーク、ミシシッピ州を渡り、アメリカ国内で3年以上も続くロングランに。ツアーやアワードで身に着けた衣装にトロフィー、手書きの歌詞のメモなど、ファンにはたまらない展示内容となっている。また、リニューアルされたオフィシャルサイトでは、随時ニュースやツアーのチケット情報を配信。アルバムリリースまで沢山のサプライズを仕掛けていそうな新テイラーから目を離さないで!