毎年恒例で経済誌『フォーブス』が発表する「最も稼いだ女優/俳優」ランキング。女優のランキングは先日お伝えしたばかりだけど、このほど「最も稼いだ俳優」リストが公開に! そこで浮き彫りになったのは俳優と女優の収入格差。

女優のランキングと同様、集計された時期は201661日から201761日までの1年間で、課税前でスタッフなどに支払われる報酬などを差し引く前の所得。

1位:マーク・ウォールバーグ

マーク・ウォールバーグ
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彼は6800万ドル(約74億円)の収入を映画『パパVS新しいパパ』の続編『Daddy's Home 2(原題)』や『トランスフォーマー/最後の騎士王』、またリアリティ番組『Wahlburgers(原題)』やCMから得たそう。

2位:ドウェイン・ジョンソン

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昨年はトップだった"ザ・ロック"ことドウェイン・ジョンソンは、今年度2位に。首位とは僅差だった6500万ドル(約71億円)で、主な収入源は映画『ベイウォッチ』、『ジュマンジ』やドラマ『Ballers/ボウラーズ』。

3位:ヴィン・ディーゼル

ヴィン・ディーゼル
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3位にランクインしたのは、5450万ドル(約596000万円)のヴィン・ディーゼル。映画『トリプルX:再起動』や『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』の収入が主。『ワイルド・スピード ICE BREAK』の前払い金は昨年のリストに入っているが、その他の関連する収入は今年の収入に入るそう。

4位:アダム・サンドラー

5050万ドル(約55億円)を稼いだアダム・サンドラーが4位に!

また、女優版リストではトップ10にアジア人のランクインがなかったものの、俳優版では5位にジャッキー・チェンが! 主な収入源が中国映画で、4900万ドル(約53億円)の収入だったそう。6はロバート・ダウニー・Jr4800万ドル(約52億円)、7位はトム・クルーズ4300万ドル(約47億円)。

8位から10位はボリウッド映画の俳優がランクイン。8はインドの映画や商品のCMなどに出演し、3800万ドル(約41億円)を獲得したシャー・ルク・カーン93700万ドル(約40億円)を得たサルマン・カーン 。彼は絶滅危惧種の狩りや死亡者を含む5人の被害者が出たひき逃げ事件など、多くの問題を起こしているにもかかわらず未だトップスターなのだそう。

1020年以上活躍を続けるアクシャイ・クマール3550万ドル(約388000万円)。映画だけでなく、デオドラント製品や電池などのCMにも出演しているそう。

10位のアクシャイ・クマール。

11位から20位には、クリス・ヘムズワース、トム・ハンクス、サミュエル・L・ジャクソン、ライアン・ゴズリング、ライアン・レイノルズ、マット・デイモン、ジェレミー・レナー、クリス・エヴァンス、クリス・プラット、マーク・ラファロの名前が並んでいる。

ハリウッドに蔓延る男女の収入差が浮き彫りに

ここで気になるのが、女優と俳優の収入差。女優ランキングと比べてみると、1位のエマ・ストーンが得た2600万ドル(約286000万円)は俳優版リストの10位よりもはるかに少ない額。およそ同額なのが2900万ドル(約31億円)を得た14位のライアン・レイノルズだけど、エマは今年のアカデミー賞で主演女優賞を受賞しているにもかかわらず、受賞を逃したライアンが収入で上回るという結果に。

さらに、俳優トップ10の所得を合計すると48850万ドル(約534億円)に上り、これは女優のトップ10の合計17250億ドル(約189億円)の3倍近い額に相当。

フォーブス』誌をはじめ、多くの現地メディアはこのリストが未だ続くハリウッドにおける男女の扱いや収入格差を浮き彫りにしたものと報道(昨年の研究では、女優のセリフ量が全体の4分の1しかないことが発覚)。ジェニファー・ローレンスなど多くの女優が公平さを求めて積極的に発言をしているが、未だその差は埋まらないよう。