InstagramのCEOケビン・シストロム氏が<WIRED>のインタビューで「マイナスなコメントや絵文字が自動で削除されるという新機能」についてコメント。実は、この機能を入れた理由というのが、2016年に起こったテイラー・スウィフトと、キム・カーダシアン&カニエ・ウエスト夫妻によるケンカだったのだそう! 

そのケンカというのが、昨年7月のこと。カニエはテイラーに、『Famous』という曲の歌詞に彼女の名前を使用しても良いかという相談を電話で行ったそう。そのコメントを好意的に受け取ったテイラーは承諾したものの、いざ曲が出来上がってみると歌詞の中でテイラーは「Bitch(ビッチ)」と呼ばれている…という、怒るのも無理がない内容。

当時のテイラーがコメントしたのは以下。

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この曲で、カニエが私のことを「あのビッチ」と呼んでいる。カニエは私に「曲を気に入ってくれると思うよ」と電話で言っていたのでそれを信じていたわ。世界中の人たちの前で「あのビッチ」と言われて、耐えられる人なんているの? 彼とは良い関係を築きたいと思ってた。事前に曲を聴かせてくれると約束したのに、それも実現せず。電話で相談されたときは、協力したいと思ったわ。でも本人がまだ曲を聴いていないのに承諾したことになっているのはおかしいわ。勝手に嘘つき呼ばわりされて…曲の内容は人権を侵害している。

憤慨したテイラーに対して、カニエが承諾を受けた電話は録音(!)されていて、キムがSNSにその音声をアップ。これによりテイラーは裏切り者呼ばわりされ、その日がたまたま「蛇の日」だったことから、彼女のInstagramのコメント欄が蛇の絵文字で埋め尽くされたという…。

これはxの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。

待って、今日って蛇の日なの!? 最近はすべてのことに記念日をつけるのね!

このような影響力があるセレブたちがオンライン上での言い争うことで、そのファンたちは批判的または悪意のあるコメントを相手に向けて投稿することに…。これを受け、ケビンと開発チームは、Instagramから自動的にコメント欄から特定の言葉や絵文字が消されるシステムを導入。テイラーのコメント欄からは山盛りの蛇が消えて、好意的なコメントだけが残ったそう。

シストロム氏は「インターネットの世界をキレイにしたい」とコメントし、その取り組みの一環となっているのがこの新機能なのだそう。

悪意のあるコメントに悩まされるのはセレブたちに限らず、一般の人たち(特に若者)にも言えること。この新システムの導入により、ストレスなくサービスが使えるようになることを期待したいですね。