マーベル映画の新作で、高校生時代のスパイダーマンが主役の『スパイダーマン:ホームカミング』(日本は811日公開予定)で主役を演じているのは21歳の俳優トム・ホランド。イギリス出身の彼は、驚きの方法でアメリカの学校について知ることになったそう。

トムはタイトルにもなっている「ホームカミング(在学生や卒業生が集まり学校同士の試合を鑑賞などするパーティのこと)」を知らないほど、アメリカの学校システムに無知だったため、1日半ほどニューヨークにある有名高校に潜入することに!

Business Insider>によると、トムは偽装学生証までつくり、編入した背景まで事前に考えていたんだとか。実際に学校に通っているとある理系学生のいとこで、父親は軍人。その父がニューヨーク駐在になったために試験を受けずに編入できることになった…というのがトムの考えた偽エピソード。

トム・ホランド 偽ID
Inside Edition//YouTube

実際に学校内で使用したという偽の学生証。

人気トーク番組『ジミー・キンメル・ライブ!』に出演した際にも、潜入した経緯や学校での出来ごとを告白。

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
'Spider-Man' Tom Holland Goes Undercover to Experience High School
'Spider-Man' Tom Holland Goes Undercover to Experience High School thumnail
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「アメリカの高校生の役をするということが、この映画で一番不安だったところなんだ。だからマーベルに、『僕は高校に潜入するべきだ』って言ったんだ。冗談でね。本当にそんなことをする気は全くなかったんだけど、マーベルは真に受けたみたいで、僕は筆箱とバックパックを持ってブロンクス・ハイスクール・オブ・サイエンスという高校に行く羽目になったよ。そこは天才の学生しか入れない優秀な学校なんだ。そこに偽名とアメリカ訛りで通った。だけど、先生までもが僕を本物の編入生だと勘違いしたから、僕を教室の前に呼び『この問題をどう思う?』と何度も聞かれたんだよ。『全く何を聞かれているのかが分からない…』って感じで恥ずかしかった」

さらに、正体を明かしたことはあるのかと聞かれ、1人にだけ明かしたけど虚しくも信じてもらえなかったエピソードを披露。

「一度クラスの一番後ろに座ったとき、隣の席に座っていたかわいい女の子に『で、あなたはどんな人なの?』と聞かれたんだ。だから僕は『秘密を教えてあげようか。僕はスパイダーマンなんだよ』と話した。でも彼女は信じてくれなくて『頭がおかしいのね』と言われたんだ! その時はまだ『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』がまだ公開されてなかったからね」

最終的に学校に正体をバラしたのは、演劇クラスでだったそう。ゲストとして紹介され、クラスはパニックになったと居合わせた学生はいう。記念写真も撮影している。

トム・ホランド 高校潜入
Inside Edition//YouTube

トムは2列目の中央にいる。

学校にいた女の子たちがインタビューに答えていて、「かっこいい編入生だから話しかけようかと思ったけどやめたの」や「ごく普通の男の子って感じだったわ」と言われている。

また、<Business Insider>によると、トムのいとこのふりをしていた学生は「誰もトムが俳優だとは気づかなかったよ。僕も友人と話しているような感覚になってた。(中略)映画が公開されて大ヒットしているから、少しは自慢してるよ」と貴重な経験について話している。

アメリカでは初週末の興行収入11700万ドル(約132億円)を記録し、大ヒットしている『スパイダーマン:ホームカミング』。ジミー・キンメルも「子供の頃に読んだスパイダーマンそのものだった」と絶賛するほどのトムの演技は、有名校へ潜入するという苦労があったからこそ!?