ヒット曲「Gin And Juice」などで知られるラッパー、スヌープ・ドッグ。そんな彼が最近出演した音楽フェスのとあるパフォーマンスが「かっこいい!」と話題に…。注目を集めているのは、スヌープ…ではなく、会場で彼の歌を手話で通訳していた女性。

スヌープが出演したのは、ニューオーリンズで10日間に渡り開催された巨大音楽フェス「ジャズ・フェス」。プロの手話通訳士が何名も派遣されていて、聴覚障害者も楽しめる何ともユニバーサルなイベントとしても知られている。

そんな中、スヌープのパフォーマンスにバッチリ合った手話通訳を見せたのがホリー・マニアティさん。過去にも多くのフェスでの通訳経験があり、有名トーク番組にも出演したことがある人物。すでに1,400万回以上再生されているジャズ・フェスでの映像がこちら。

まるでラッパーのような動き! 歓声も通訳しているようで、会場の雰囲気を伝えようとしていることが伺える。

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普通の会話を訳するのと違って、予習に50~80時間を要するという音楽の通訳。その難しさについて、マニアティさんはこう発言

「耳が聞こえる人と、聞こえない人が近い体験をできるように、アーティストの出身地などで使われる手話を取り入れています」

近年注目を浴びるようになった音楽の手話通訳士。以前は歌詞の通訳に集中しすぎて、メロディーや歌の雰囲気は無視されてきたんだとか。それでは音楽を楽しめないと考えたのが、現在活躍する音楽の手話通訳士たち。それぞれが、様々な楽器の音や雰囲気、また韻を踏む歌詞を手話で伝える工夫をすることで、普段は音楽を聴くことができない人も、今まで以上にフェスを楽しむことができるように。

彼女たちの活躍がこうして知られることによって、今後さらに音楽の手話通訳の世界が広がっていくはず。それにしてもマニアティさんの通訳、かっこいい!