シングル「ダーティ・ワーク」が、お笑い芸人ブルゾンちえみさんのネタで使用されたことで、日本のiTunesでのランキングが急上昇したアーティスト、オースティン・マホーン(21歳)。日本での「ダーティ・ワーク」の大ヒットを受けて急遽来日した彼を、コスモポリタンがインタビューしてきました♡

そんな彼がキャリアをスタートさせたのは2010年のこと。YouTubeスターから、2013年にはテイラー・スウィフトの『RED』ツアーにオープニングアクトとして参加するなど、世界的なアーティストへとスターダムを登りつめたオースティン。2012年にラッパーのフロー・ライダーとリリースした「Say You're Just A Friend」や、「MTVミュージック・ビデオ・アワード」を獲得した「What About Love」などヒット曲を次々と生んできた。

今年の1月には<ドルチェ&ガッバーナ>のファッションショーで歌を披露したことでも話題に! 現在、アメリカではピットブルとコラボした「Lady」がヒット中!

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Austin Mahone - Dirty Work (Official Video)
Austin Mahone - Dirty Work (Official Video) thumnail
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街中で必ず流れている「ダーティ・ワーク」。

インタビュー部屋に到着し、おもむろにライオネル・リッチーの「イージー」のイントロを弾き始めたオースティン。ピアノを囲むかたちで、インタビュー開始から現場はすっかり和やかに♡

来日について

―6回目の来日だけど、空港はどんな感じだった?

すごく大勢のファンが来てくれたよ。日本が大好きな理由の1つは、僕に対するファンたちの愛情が他の国と比べても壮大なんだ。それに、日本のファンは僕をリスペクトしてくれるしね。空港で歓迎してくれることはすごく嬉しいよ。ライブでも、たとえば僕が手を左右に振ると、ファンも同じようにしてくれる。そういうところが大好きなんだ!

―2度目の「POP SPRINGはどうだった?

とってもクールなイベントだよね。多彩なアーティストと出会えるし、ファンも歌詞を全部覚えてくれていて、一緒に歌ってくれるんだ。

―今回もらったプレゼントで印象に残ったものは?

お寿司の靴下をいっぱいもらったよ! あとは着物。それと、オモチャももらったんだ。なんか木の輪っかがいっぱい棒についてるやつ…。その小さい棒で輪っかを倒すんだと思うよ。なんていうのか分からないけど…。

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話題の曲「ダーティ・ワーク」や音楽について

―自分の曲がお笑いのネタで使われているって聞いてどう思った?

最初はどんなネタかも知らなかったし、日本語が分からないから何を言ってるのか理解できなかったけど、なんだかクールだし最高なことだと思ったよ。これをキッカケに僕を知ってくれた人には、新プロジェクトの『For Me + You』を聴いてほしいな。8曲収録されているEPなんだ。多くのアーティストとコラボもしたよ。ちなみに僕の一番のお気に入りは「Better With You」!

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Austin Mahone - Better With You
Austin Mahone - Better With You thumnail
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―曲づくりへのインスピレーションはどこから湧くの?

過去の経験や、他の作詞作曲家やプロデューサーと会って、互いにアイディアを出しあってインスパイアしあったりするんだ。だけど、内容はその時の気分次第だね。悲しい気持ちの時もあるし、ハッピーな気分の時もある。起きた瞬間の気持ちに左右されるかな。

―オースティンの曲の中には、90年代後半や2000年代前半の音楽を思い起こさせるものが多いけど、インスピレーションの源になっているアーティストはいる?

ちょうどその時期のR&Bが大好きなんだ。影響を受けたのは、「Boyz II Men」と「Avant」、それに「Joe」かな。もちろんマイケル・ジャクソンにもインスパイアされたよ。彼に感銘を受けない人なんてこの世にいないんだから、当たり前のことだけどね。他にもいろんなアーティストの歌を聴いてきたけど、様々なアーティストから少しずつ切り取ってひとつのアートを生む…そこから僕のスタイルは生まれるんだ。

アーティスト活動について

―アーティストとして、これまでで最も大変だった仕事は何?

んー… はじめて聞かれたな。多分、さっきも話題に出たEP『For Me + You』を作ってた時だね。僕は普段マイアミを拠点にしているんだけど、このEPを作るためにロサンゼルスに6ヶ月住んだんだ。家から離れてAirbnbで寝泊まりして、毎日スタジオで仕事したり、ジムに通った。仕事に一所懸命、集中したよ。6ヶ月連続だったから大変だったけど、1人じゃなかったし、予定が決められていてみんなで目標に向かったから、僕にとっては良い経験だったよ。

―ストレスを感じた時は、どうやって解消する?

友人と遊んだりして気分転換はしたけど、そんなにストレスは感じなかったよ。自分の世界に入って、新たな音楽を作ってたから。だから、すごくストレスを感じるようなツラさではなかったよ。ただ、ものすごい時間と労力を費やしたんだ。

―よく聞かれる質問だと思うけど、テイラー・スウィフトとツアーを回って、何か影響を受けた?

もちろん。世界的に活躍しているテイラーが、実際どんな風に仕事をしているのか知れたからね。バックステージでのことやステージ上でのことも、すべて。テイラーは出会ったすべての人をリスペクトしていたよ。彼女は世界のトップスターだけど、それでもすごく親しみやすい人なんだ。優しい人だよ。

SNSについて

-有名になったきっかけはYoutubeに投稿したカバーソングだったし、iHeart Radioミュージック・アワード」では「最もInstagramでファンの票を集めた人」を受賞していたよね。オースティンにとってSNSってどんな存在なの?

僕にとってのすべてだよ。オースティン・マホーンは、SNSから生まれたんだ。昔はそんな"場所"がなかったから、自分の声や意見を世間に発表する機会は少なかっただろうけど、今はその頃と比べると、自分が発見されることが簡単になってるよね。だけど、それと同時に才能を持った人が大勢SNSにはいるから、埋もれてしまうこともあるんだけど…。

―セレブの中には、SNSから距離を置いている人もいるけど、オースティンは私生活を"自分のもの"として守っておきたい派? それとも全てファンにさらけ出したい?

実はちょうど最近考えていたところなんだ。15歳の頃、仕事をスタートした時は、YoutubeInstagramTwitterに毎日欠かさず投稿していた。もうかれこれ6年間はそうしてる。最近はおきまりの行動のようになってしまって、毎朝「おはよう」って書いて、何をしているのか毎日SNSに書いてる。僕のことは全て知られているようなんだ。僕が何をしていて、これから何をするのかね。だから、今は人生をもっと楽しもうと思って、少しだけSNSの利用を控えているんだよ。常に写真を撮って、ネットに投稿するんじゃなくて、その一瞬一瞬を楽しみたいと思ってる。携帯電話をしまって、その時に起こっていることを全て吸収したい。もちろん何かすごくクールなことをしている時や、ライブがある前とかは投稿するけどね。最近は人生を楽しんでいるんだ。

プライベートライフについて

―コスモポリタンの今月のテーマは「出会い」。オースティンにとって、一番思い出に残っている出会いは何?

出会いかぁ…。初めてテイラー・スウィフトと出会ったのは、ナッシュビルにある小さなカフェだったんだ(ナッシュビルはカントリーミュージックの聖地)。僕はミーティングのためにカフェにいたんだけど、そしたらテイラーがお店に入ってきたんだよ。他の街では騒がれちゃうけど、ナッシュビルではセレブでも普通に外出できるからね。一緒にいた人が「テイラーがいるよ」って教えてくれたんだけど、一生に一度あるかないかって出来事だから、絶対に写真を撮りたいって思ったんだ。テイラーは快く写真撮影に応じてくれて、すごく優しかったよ。その出会いの数年後にテイラーとツアーを回ったんだから、すごくクレイジーな話だよね。

―オースティンにとって恋愛で最も重要なことって何?

1日の終わりに、楽しく会話ができる人物であることかな。僕にとってコミュニケーションは全てなんだ。だから、その人の前で自分が自然でいられて、なおかつその人が僕の頭をおかしくするような人じゃなかったら、いい相手だってことだね。良き友人で、イライラさせられなかったらいいんじゃないかな。まぁ、僕はまだ20歳だから、そんなに語れないよ。まだ学んでいる途中だからね(笑)。

-恋愛と仕事は両立できると思う?

さっき話した、自分に合った人となら可能だと思う。特にこんな仕事をしていると、本当にぴったり完璧に合う人じゃないとダメだね。この仕事に付随する色々なことに耐えられない人では無理。だけど、自分に合った人となら、両立は絶対に可能だと思うよ。僕はまだそんな人を探しているよ。

-セレブとなると、噂がひとり歩きしてしまうことも多いと思うけど、オースティンが世の中に勘違いされてると思うことはある?

確かに嘘や噂を流されることはあるよね。ただ僕がどれだけのんびりとした性格か、理解されていないと思うことはあるかな。直接話すと「意外と落ち着いてるんだね」と言われることが多いんだ。みんなに知っておいてほしいことは、僕は本当にすごくリラックスした、フレンドリーでおおらかな人間だってことかな。何事にも真剣になりすぎないし、成り行きに任せることも多い。流れに任せて、楽しむ。それが僕なんだ。

(インタビュー時は3月下旬)4月4日に21歳を迎えるけど、どんな気分?

最高だよ。だけど時が過ぎるのは早いよね。もっと若かった頃、母に「青春を楽しむのよ、すぐに時は過ぎるのだから」と言われていたんだ。だけど、僕は「はいはい、そんなワケないだろ。永遠に若いよ!」と思ってた。でも、僕も年をとったから「やばい、お正月からもう何ヶ月も経ったの!? まだ1週間しか経ってないみたいだ」って思うようになっちゃった。もうすぐ4月だよ! 「一体時間はどこへ行ったんだ?」って感じだけど、その分人生をもっと楽しめるようになったよ。


終始リラックスした雰囲気で行われたインタビュー。ひとつひとつの質問に対して、真面目に考え答えてくれたオースティン。そんな彼が聴いてほしいと話していたEP『For Me + You』では、ラッパーのジュージー・Jや2チェインズ、またダンス系の歌を多く手がけているピットブルとコラボを実現! ダンスチューンの「Lady」を含め、夜にしっとりと聴きたくなるようなEPになっているみたい。ぜひ『For Me + You』もチェックして!