現在26歳で、2012年から2014年まで<ヴィクトリアズ・シークレット>のファッションショーを歩き、すでに世界中の有名雑誌の表紙を飾ったスーパーモデルのジョーダン・ダン。彼女はイギリス出身の黒人として初めて『フォーブス誌』の「もっとも稼いでいるモデル」にランクインしたことでも知られている。
そんなジョーダンが、カナダの雑誌<Fashion Magazine>のインタビューの中で、19歳で子どもを産んだ経験など、その色濃い半生について告白!
まずは、妊娠を知った時について。
「(恐怖を感じながら)私は自分を問いただしたの。『私に人間を育てることはできるの!? どうしようー!』ってね。だけど私にはママがいたからラッキーだった。ママが子育てを支えてくれたし、同時に私に自分の勘を信じるように教えてくれたわ」
無事に出産するも、ジョーダンのパートナーは息子のライリーくんが生まれた数週間後に逮捕されてしまったそう…。現在ライリー君は、ジョーダンのママとロンドンで暮らし、ジョーダンはニューヨークとロンドンを行ったり来たりしながら子育てをしているという。
15歳でスカウトされたジョーダン。ルックスには自信あり? …と思いきや、現実はまったく違ったみたい。背が高く、細かったことでいじめられたんだとか。
「人って、何か他と違うところを見つけると、それを利用して傷つけようとするのよね。私は街を歩くことさえも嫌になったことがあったの。『街にいる人みんなが私を見て批判している』って被害妄想を抱くようになってしまった。自分の体型に自信が持てなかったの。モデル業は私の不安を煽ったわ。この仕事はカラダが資本だし、自分でもベストでないパーツに目を向けてしまうの」
そんな不安は長年続いたようで、3年前にはモデルをやめようと考えたのだとか。しかし、彼女のエージェントに「The Power Is Within You(原題)」という自己啓発本を勧められ、自分自身を愛することや、他人の意見を変えることはできないことを知ったのだそう。現在ジョーダンは、SNSを通じてフォロワーたちに同じことを教えたいと考えている。
しかし、ジョーダンの目標は「SNSで完璧な姿を見せること」ではないんだとか。実は一度、「VS(ヴィクトリアズ・シークレット)」と「BS(くだらない、という意味のスラング)」をかけてツイートしたことも。一瞬で削除したものの、すぐさまツイートは拡散された。
「5秒で消したんだけど、そんなの関係ないのよね。一瞬でもネットの世界に上げてしまうと、もう一生残るのよ」
「私は完璧な、お手本になる人間だとは思ってないの。だけど、私を通してたまには失敗することも許されるということをみんなにも知ってほしい。人間だもの。完璧じゃないのよ」
また、ジョーダン自身が影響された人物はとある有名デザイナーなのだそう。
「私はジャン=ポール・ゴルチエに、本当に感謝しているの。19歳で妊娠7ヶ月目だった時、2010年春夏のランウェイで着るルックを特別にデザインしてくれたのよ。そんな風に私の妊娠を祝福し、受け入れてくれたことはすごくクールだったわ」
実の母親やデザイナーなど、多くの人に支えられながら子育てとモデル業を両立しているというジョーダン。また、これまでに失敗したこともあったけれど、その失敗から学び、ファンにも失敗は許されると伝えている彼女の人間らしさに、好感を持つ人は少なくないはず!