2016年1月10日、肝臓がん闘病の末にこの世を去った世紀のロックミュージシャン、デヴィッド・ボウイ(享年69歳)。

世界に衝撃が走ったあの日から1年となる本日(現地時間)、追悼の意を表して、デヴィッドの最愛のパートナーである妻イマン・アブドゥルマジド(61歳)が発信し続けた、愛のメッセージを振り返ります。

結婚してからも「恋人同士」

デヴィッドと人気モデルのイマンが結婚したのは1992年。その後結婚生活は24年間続き、セレブ界では珍しい「おしどり夫婦」として有名になりました。

2014年、イマンは<The Guardian>のインタビューで、彼との出会いについてこのように語っています。

私はデヴィッド・ボウイではなく、デヴィッド・ジョーンズ(本名)に恋をしたのよ。ボウイは表向きの彼で、歌手であり、エンターテイナー。でもデヴィッド・ジョーンズは、私が出会った1人の"男性"なの。

また、デヴィッドの死の前に出演したTV番組『Where are they now?』では、このようにコメント

家にいるときは、私たちはただの"イマン"と"デヴィッド"なの。他の誰でもないわ。

People>によると、2人をよく知るジャーナリストのダニエル・パーカーは、夫妻の仲の良さについて「結婚から何年経っても、彼らはお互いに恋しているティーンエージャーみたいだった」と話しているそう。

そして訪れた、別れの時…

デヴィッドが亡くなる前日、イマンはこのようなツイートを投稿。

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時に人は、思い出になるまで、その瞬間の真の価値に気づかない。

そしてデヴィッドがこの世を去った当日には、こんなメッセージが。

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本当に苦しい。でも、神はいる。

デヴィッドの死後およそ1カ月間、彼女はほとんど外出することなく、ごく一部の親しい友人とだけ会っていたよう。彼女の長年の友人であるモデル仲間のベサン・ハーディソンは当時、「彼女にとって、彼の死はあまりに大きな喪失だったのよ…。アーティストとしてではなく、1人の大切な人を失ったという意味でね」とコメントしています。

そして2016年2月7日、イマンは夫の死後初めてTwitterを更新。

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愛。そして感謝。

これを皮切りに、イマンは都度、夫との愛の軌跡をSNSで発信するように。6月6日、24回目の結婚記念日には海辺で撮影した2人の写真を投稿。

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私にとって最高の出来事は、あなた。

2人の娘、アレクサンドリアの16歳の誕生日には、デヴィッドのアカウントを使い、夫の16歳の頃の写真と、娘が生まれた時の写真をアップ。

9月には、NYで行われたトム・フォードのファッションショーにて、初めてインタビューに応じたイマン。「大変な1年だったけど、なんとか頑張ってるわ」と気丈に回答する彼女の胸元には、"David"と型どられたネックレスが。彼女はそのネックレスについて、こうコメント。「私が死ぬ時まで、これを付け続けるわ」。

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Tom Ford's New York Fashion Week Show | An Inside Look
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そして迎えた、デヴィッドの1周忌

今月8日、イマンは再びビーチで撮影した時の2人の写真を、「#BowieForever(デヴィッド・ボウイよ永遠に)」というハッシュタグと共にシェア。

そして命日となる今日、彼女が投稿したのは、天国まで届きそうな美しい虹の写真。

1月10日。NYのスカイラインから。#ずっと永遠に #永遠の愛 #デヴィッド・ボウイよ永遠に

普段、ついつい「愛」を疑ってしまいがちな私たち。でもデヴィッドとイマンの軌跡を辿っていくと、2人が「永遠の愛はある」という希望と、大事な人と生きる時間を慈しむことの大切さを、改めて私たちに教えてくれているような気がします。