2009年から8年間アメリカの大統領を務め、来年2017年1月20日で任期を終えるオバマ大統領がホワイトハウスで11月22日、アメリカ文民最高位の勲章である「大統領自由勲章」のセレモニーを行った。
「大統領自由勲章」とは、アメリカの国益や安全、世界平和の推進、文化活動などで特別の賞賛に値する努力や貢献をなした個人に贈られるもの。
今回、受賞者21人の中には、アメリカ人気司会者エレン・デジェネレスの姿が。その感動の受賞の様子をコスモポリタン アメリカ版から。
大人気コメディアンで、エレン自らプロデュースし、司会も務める大人気トーク番組『エレンの部屋 (The Ellen's Show)』には、ハリウッド・スターをはじめ話題の人気セレブが続々ゲストに出演。
例えば、アリアナ・グランデや、マイリー・サイラス、ファーストレディのミッシェル・オバマ大統領夫人、ウィル・スミス、リアーナ、ジャスティン・ティンバーレイク、キム・カーダシアンなど、そうそうたるメンバー。
また、大ヒットしたディズニー映画『ファインディング・ドリー』では、主人公ドリーの声優キャストとして注目されたり、アメリカ映画で最も大きな祭典のひとつとして知られる『アカデミー賞』では、2007年と2014年の2度に渡り司会を務めたりと、アメリカでは広く知られた大物セレブ。
ユーモア溢れる、彼女ならではの極上エンターテイメントの世界を繰り広げ、"お昼のトーク番組の女王"と呼ばれるようになったエレン。観ているだけで明るくシアワセにしてくれる…そんな元気いっぱいの彼女に、オバマ大統領が『大統領自由勲章』を贈った。
セレモニーにて、オバマ大統領からエレンにむけてのスピーチはこちら
この演説に込められたメッセージ、それは彼女の人気トークショーについてではなく、エレン自身が戦ってきたLGBTコミュニティへの貢献についてだった。
明るくブロンド美人のコメディアンというイメージのエレンだが、カミングアウトしたのは1997年番組中でのこと。彼女の人気は高かったものの自身のコメディ番組『Ellen』の視聴率が低迷し打ち切りに。一度、スタンドアップコメディ界に戻った過去があるという。
オバマ大統領が、この演説中にこのようなメッセージを伝えた。
LGBTの問題と向き合い、乗り越え、テレビに戻り、今となっては再び人気コメディアンとして第一線で活躍している彼女。とはいえ、その頃の心の葛藤はきっと想像を絶するもの。オバマ大統領は、その強い心を持ったエレンの名誉を讃えたのだ。
勲章を授与される際には、ポロリと涙をこぼし、素の表情が垣間見れたエレン。
…だけでは終わらないが、有名コメディアンのエレン。
セレモニーが始まる前、自身の身分証明書を忘れてきてしまい、ホワイトハウスに入れない
…という思いがけない出来事をネタに！（笑）
ホワイトハウスに入れず、ベンチで腰掛け入館許可を待つエレン。「中に入れて〜」とポーズする姿は、おちゃめでかわいい♡
自身のツイッターで「これ、身分証明につかえるといいんだけど…」とパートナーのポーシャ・デ・ロッシとの写真を、オバマ大統領にツイート。
※2008年5月に女優ポーシャ・デ・ロッシと結婚。8年経った今も、エレンとポーシェはお互いに夢中だとか♡
さらに、ホワイトハウス内では受賞者たちとの「マネキン・チャレンジ」。さすがエレン、どこにいっても笑いを忘れない！
ここまで明るく、みんなを楽しませてくれるエンターテイナーのエレン。この最高な笑顔は、20年間に及びたくさんの困難を乗り越えてきた強い精神と美しい心の証なのでしょう。本当におめでとう！
その他『大統領自由勲章』を受賞したのは
- 俳優：トム・ハンクス
- 俳優：ロバート・デ・ニーロ
- 元NBAプロ・バスケットボールプレイヤー：マイケル・ジョーダン
- 歌手：ブルース・スプリングスティーン
- 女優：シシリー・タイソン
など。
