熱狂的ファンの多いジャスティン・ビーバーが、ファンとの「ミート&グリート」をキャンセルしたのは今年3のこと。それからというもの、街中での写真を禁止したり、ファンとの距離を保とうとしてきた。そんなジャスティンがついに、ファンを殴ってしまったことで話題に…。

<TMZ>によると22日(現地時間)、バルセロナにあるライブ会場まで車で向かっていたジャスティン。大勢のファンが彼を一目見ようと会場近くに集まっていた中、後部座席に座ったジャスティンの車が現れた。そして車が近づいた途端、1人の男性ファンがジャスティンの方に手を伸ばした。彼は窓が開いていることに気づき、そのままャスティンにタッチ。するとジャスティンは「おいおい」と言った直後、男性ファンの顔面をパンチ! その一部始終がこちら。

これはyouTubeの内容です。詳細はそちらでご確認いただけます。
Justin Bieber Punches Fan in Barcelona | TMZ
Justin Bieber Punches Fan in Barcelona | TMZ thumnail
Watch onWatch on YouTube

男性ファンは顔から血を流していて、興奮気味。

その後行われたライブでは、ファンと「Q&A」を実施。「ファンとの関係は何?」との質問にこう答えた。

「みんなを良い方向へリードできる人になりたい。普通の人になりたいし、『あいつと共感出来る』と思ってもらえるようになりたい。ただそれだけだよ」

ファンを殴ってしまったジャスティンだけど、これまでの行動を見る限り、ある程度予測できたことかもしれない。

というのも、ファンとの「ミート&グリート」を「精神的に疲れる」ことを理由にキャンセルして以降、ジャスティンはファンとの向き合い方を本格的に変えてきたから。

5月:オフでの写真を禁止

街を歩いていると、あちらこちらからスマホのカメラで写真を撮られるため「動物園にいる動物のようだ」と言ったジャスティン。その後は撮影しようと近づくファンへはカメラを向けないようにお願いしている。

xView full post on X

「ハイ、ジャスティン!」と話しかけるファンに「やめて」というジャスティン。しかしその後は5分ほど話をしてくれたそう。

カメラを見て、首を横に振りながら近づいてくるジャスティン。通り過ぎる時に「やめて」と言い、かなり怒っていたとのこと。

勝手に触れることもボディガードがやめるよう促した。

「彼の顔にカメラを向けないで、強く触れないで」と注意するボディガード。

8月:インスタグラムを削除

当時の新しい彼女ソフィア・リッチーとの交際に反対したファンが、ソフィアのことを「ブサイク」などとコメントし、ジャスティンのアカウントが荒れた。「新しい彼女をリスペクトしてほしい」というジャスティンに、「それなら彼女の写真を載せるのをやめたら?」と元カノ、セレーナ・ゴメスも参戦。最終的にはジャスティンがアカウントを削除することに…。

10月:ライブ中に叫ぶことを禁止

イギリスでのライブで、ファンが叫び続けるため、話を聞いてくれていないと感じたジャスティン。

「僕の願いを聞いてくれる? 分かるよ、でも僕と君たちとは1メートルしか離れていないんだ。だからみんなの声はちゃんと聞こえてる。僕を愛してくれてて嬉しいよ。だけど他の方法でその愛を見せてほしい。叫び声は不愉快に感じてしまうんだ」

ジャスティンがお願いしても、相変わらず叫び続ける人やブーイングをする観客が多かったよう。それでもジャスティンは怒らず、ただお願いを続けた。

「分かるよ。人間はそういう行動をとるよう、植え付けられている。染みついるんだよね。ライブに行けば叫んだりする。でも歌を楽しんで、その後叫んで、最後は落ち着いて僕の話を聞いてほしい。僕が話している時は大声で叫ばないでくれるかな?」

別日にも同じく「叫ぶのをやめてほしい、会話がしたいんだ」とお願い。しかし、叫び続けるファンを前に、ジャスティンは怒りを我慢できず、ステージから降りた。しばらくしてからステージに戻り、このようにコメント。

「今日みんながどうして来てくれたのか分からないよ。僕が君たちと一緒に過ごす時間を楽しむように、僕との時間を楽しむためだといいな。僕は君たちと繋がりたいんだよ」

しかし、観客は叫び続き、ジャスティンは諦めたかのように「もう喋らないよ」と言った

一時期は裸足で街を歩いている様子や、木の上でぼーっと座っている姿などが目撃され、ファンは彼の精神面を心配していた。最近はそのような奇行(?)も報道されなくなり、どうやら落ち着いてきた様子のジャスティン。

今回の行動に関しては、もちろん殴ったことは問題だけど、1人の人間としてプライバシーや身の安全、「話を聞いてもらう」という、当たり前の人間としての権利を求めてた結果のよう。世界的人気を誇る彼だから、そう簡単に叶う願いではないかもしれないけど、上手い着地点が見つかることを祈るばかり…。