『セックス・アンド・ザ・シティ』のキャリーといえば、大の靴好きというキャラクター。ドラマの中で彼女が発した「靴に4万ドル(約440万円)使って、家賃が払えなくなっちゃった。私って文字通り、"靴の中に棲むおばあちゃん"になっちゃうかも…」というセリフを覚えているファンも多いはず。

US weekly>によると、そんなキャリーを演じたサラ・ジェシカ・パーカーがこのたび、ファッション誌<Edit>の取材で当時の後悔について語ったそう。

もっと写真を撮っておけばよかったわ。『セックス・アンド・ザ・シティ』の中で登場した、ありとあらゆるすべての靴の写真を。あの経験をちゃんとカメラに収めておきべきだった」

確かにスマホやSNSが普及した現代と違って、『SATC』撮影当時は今ほど手軽に写真が残せなかった時代。

「でも、誰かに都度『ねえ、写真撮ってもいい? 記録として残したいんだけど』って言うのが嫌だったのよ。今思えば本当に、もっと撮っておけばよかった…」とサラ。

キャリーの靴1
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キャリーの靴2
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キャリーの靴3
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サラといえば、私生活でもキャリーに負けないくらいの靴好きで、2014年には劇中でキャリーがこよなく愛したブランド、マノロ・ブラニクのCEOジョージ・マルクマス氏とタッグを組み、自身の名前の頭文字をとった<SJP>というシューズブランドを発表。現在も服や靴のデザイナーとして活躍するサラにとって、マルクマス氏との出会いが「量より質」という方針を定める上で大きく影響したよう。

「もちろん、69ドル(約8000円)の靴が提供できるならそうしたいわ。だけど、その値段の靴は"一生もの"にはならないでしょ? いずれヒールは壊れちゃうし、その値段に抑えようと思うといろんな妥協が生じちゃう。たとえ69ドルだって、みんなが一生懸命働いて稼いだお金なのに、『2カ月で買い替えが必要な靴を買ってください』なんて言える? そしたらジョージが『イタリアで靴を作ろう。靴が作られるべき正しい方法で』と言ったの。トスカーナ地方の靴製造業者と掛け合って、395ドル(約4万3000円)で靴を提供することが可能になったわ。それだって多くの人は『高い』と感じるかもしれないけど、私はお客さんにすぐ壊れるような靴を、どうしても売りたくなかったのよ」

靴を心から愛するからこそ、一切の妥協を許さなかったサラ。キャリーの「シューズ愛」は今もずっと、彼女の中で息づいているのかも。

サラが丹精こめてデザインした美しい靴の数々は、米高級デパートを中心に販売されているもよう。日本への配送も行われているので、気になる人はこちらをチェックしてみて。