25日、"ニットの女王"の異名を持つフランス人デザイナー、ソニア・リキエルが20年以上に及ぶパーキンソン病闘病の末に亡くなった。享年は86歳。
1961年、自身の妊娠をキッカケに、デザイナーとしてのキャリアをスタートさせたソニア。当時、自分が着たいと思えるような洗練されたマタニティウエアがなかったため、デザインをはじめたという逸話はあまりにも有名だ。
"実用的でシックなスタイル"を確立し、世代を選ばずすべての女性が着られるようなデザインを数多く発表してきたソニア。2009年に引退するまで、自身のブランド「ソニアリキエル」に携わり続けていた。ところが2012年、15年にわたりパーキンソン病を患っていることを公表したことが話題に。それから4年、パリの自宅で息を引き取ったという。
このショッキングすぎる訃報をうけて、共にファッション業界でしのぎを削った仲間やモデルたちが次々にソニアにメッセージを寄せた。そのほんの一部をご紹介しよう。
▼カーリー・クロス
「ルールに縛られることのなかった、ファッションのパイオニアでニットの女王。はじめて歩いたファッションショーでのひとつに、彼女のブランドを挙げられることを、とても名誉に思います。偉大な人物と出会えたことに感謝しています」
▼リタ・オラ
「アンディ・ウォーホルによる撮影。ご冥福をお祈りします」
▼マリアカルラ・ボスコーノ
「あなたのことをずっと想い続けます。あなたのショーで笑いが止まらなかったときのように」
▼シンディ・クロフォード
「ソニア・リキエルを想っています」
▼「モスキーノ」のデザイナー、ジェレミー・スコット
「伝説は無くならない、あなたのことを一生忘れない」
「エンジェルの手にキス」
▼「ブルックス・ブラザーズ」のクリエイティブ・ディレクター、ザック・ポーゼン
「ニットの女王、さようなら」
▼ファッションのリアリティ番組『プロジェクト・ランウェイ』のクリエイティブ・ディレクター、ニーナ・グラシア
「ソニア、安らかに眠ってください。ファッションの反抗者。ファッションのルールは破られるためにあると、みんなに教えてくれました」
▼雑誌のエディターや長年ファッション番組を担当したステイシー・ロンドン
「本当なの? ソニア・リキエル、安らかに眠ってください。ニットやプリントを新しく素晴らしいものにしてくれてありがとう」
▼CFDA(アメリカファッション協議会)の会長でファッションデザイナー、ダイアン・フォン・ファステンバーグ
「さようならソニア・リキエル。あなたは女性をモダンで艶やかな気分にさせました。みんな寂しくなります」
▼昨年ベラ・ハディッドがニューヨークで、また今年ジジはパリ・ファッション・ウィークでランウェイを歩いたため、ファンのアカウントもジジの写真をアップし、トリビュート。
病気を隠してファッションに携わってきたソニア。彼女のルールへ挑戦する精神やファッションへの気持ちはきっと次の世代の受け継がれているはず。安らかにお眠りください。
ファッション業界にとって、そして輝き続ける女性のアイコンとしても、彼女がいかに偉大な存在だったかは言うまでもない。さようなら、そしてありがとう、ソニア・リキエル。