カーダシアン一家が、SNSを通じて何かの商品を"オススメ"することは少なくない。そして、そのほとんどが企業と連携した、いわゆるステルスマーケティング(お金をもらっているのに広告だと明記せず、まるで普段から利用しているかのように偽った宣伝投稿)だろうと囁かれ続けてきた。

そんな状況を重く見たのが「Truth In Advertising(以下TINA)」という、日本でいうところの「JARO(広告審査機構)」に近いNPO法人。カーダシアン家の母でマネージャーのクリス・ジェンナーと彼女の弁護士、さらに広告に関わったとされる企業宛に通知を送った。中には大企業も含まれているんだとか…。

TINAの要求は「今月の24日(現地時間)までに過去の投稿を訂正する」こと。さもなくば、連邦取引委員会に通報すると通知には記されている。

▼TINAによると、カイリー・ジェンナーの違反が最も多く、少なくとも57回は宣伝であることを明らかにせずに商品をInstagramに載せているらしい。カイリーの投稿は23日時点ではまだ訂正されていない様子。

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▼ついで、キム・カーダシアンが22回。キムはすでにこれまでの広告へ#ad(広告)や#sp(スポンサー)タグを付与し、訂正している。新たに投稿しているものにも明記を徹底している模様。

▼クロエ・カーダシアンとコートニー・カーダシアンもすでに訂正済み。

▼ケンダル・ジェンナーは一部訂正済み。

実は、キムは以前にも同じような理由で問題になったことが! つわりに効くとされる処方薬をツイッターで宣伝したものの薬の副作用などを記載していなかったため、連邦取引委員会から注意を受けて訂正したんだとか。

カーダシアン家のインスタグラムの合計フォロワー数は、31600万人以上! 「これだけの影響力がある以上は、ファンやフォロワーたちが誤った判断をしないように、法律を守って明記することが重要」だとTINAは訴えている。

カーダシアン一家は早々に対応しているみたいだけど、明確な法律があるにも限らずルールを守る著名人はまだまだ少ないというのがTINAの見解。従来の宣伝方法よりもSNSを通じた広告が主流になってきた現代だからこそ、これまでとは違う消費者側への配慮が必要なはずなのに…。