オリンピックの期間中放送されるCMにトライアスロン選手のクリス・モージャーというトランスジェンダーの男性が登場。クリスは、女性アスリートとして活躍していたが、2010年から少しずつ体も男性へと変化させていき、アメリカでは初めて、2016年のスプリントデュアスロンでアメリカ代表男子に選ばれた。生まれた性とは違う性の代表チームに選ばれたのは、アメリカでは初めてのことだった

そんな彼が、今度は初めてNikeCMに出演。そのCMがこちら。

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 thumnail
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ナレーション:「自分が男性相手に競えるって速さがあるって知ってた?」

クリス:「知らなかった」

ナレーション:「もしくは、強かったの?」

クリス:「分からなかった」

ナレーション:「でも、どうしてチームに受け入れられるって思ったの?」

クリス:「思ってなかった」

ナレーション:「じゃあ、どうして(男性と)競うことを許されるって思ったの?」

クリス:「思ってなかった」

ナレーション:「それは大変だっただろう。諦めたくならなかった?」

クリス:「ああ、でも諦めなかった」

スローガン:「Unlimited Courage(無限の勇気)」

Nikeのインタビューで、彼はすでに4歳のころから生まれた性と本来の性が一致していないと感じていたと語る。

ここ56年はただ『とにかく、やるんだ』という考えだけでやってきました」。これはNikeのスローガン「Just Do It」に同じ。

「男性相手に戦えるかなんて分からなかった、でもやってのけた。その経験と成功が、その後、私は何でもできると思わせてくれた。自分にブレーキをかけず、そこで止まらずに、ただ目標に向かって進むことで、自分への理解が深まった。それに、スポーツにトランスジェンダーを含めるという課題を少し進めることができたと思う」

さらに初めてトランスジェンダー男性が男子アメリカ代表に選ばれたことについて、こう話した。

「トランスジェンダー男性として初めてアメリカの男子代表に選ばれたことは、夢のようでした。素晴らしい機会を与えてもらえました。また、トランスジェンダー男性がスポーツで成功を収めている姿を見せられたことは、みなさんに共感してもらえる良いチャンスだと思っています」

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「子供のころ、ナイキのCMに出るのを夢見てた。君の限界は、君自身が決めてるんだ」

これまでに誰もしてこなかったことを、次々と成し遂げるクリスはかっこいい! NikeCMと彼の行動には、勇気付けられる。

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