アン・ハサウェイが映画デビューを果たしたのは15年前、『プリティ・プリンセス』という映画だった。おっちょこちょいで恥ずかしがり屋の女の子ミアがプリンセスだったと明かされ、プリンセスにふさわしい立ち振る舞いなどを学んでいく…という、まさしくシンデレラ・ストーリー。

この映画をきっかけに、一躍スターの仲間入りを果たし女性の絶大的人気を誇ったアンは、今でもこの映画に感謝し続けているという。先日、その15年目の感謝をInstagramに投稿した。

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15年が経ったの(一緒に言ってね)ウソでしょ! ミア、ルーイ、リリー、ジョー、マイケル、そしてクラリス女王を愛してくれたファンへ、心の底からありがとう! それに(監督の)ゲイリー・マーシャル、私をプリンセスにしてくれてありがとう。私の大切な友人で先生でもあったあなたを、ずっと愛してる。あなたがいなくて寂しいわ。

実は監督のゲイリーは、先月81歳で亡くなったばかり。プリティ・プリンセス意外にも、『プリティ・ウーマン』(1990)や『ニューイヤーズ・イブ』(2011)でも知られる名監督だ。

アンは、ゲイリーとクラリス女王役のジュリー・アンドリュースと共に写った写真に、追悼のメッセージを添えた。

「昨晩は眠れなかった。月は明るすぎ、心はゲイリーの死に悲しみで溢れていた。
私は月が放つ青白い光の下に座って、自分の影に驚いた。『ゲイリーはキレイな日に去った』と思った。
今朝、ヘザー・マタラッツォから『さすがゲイリーは満月の夜に去ったわね』とメールが来た。
本来暗闇であるはずの夜、珍しいほど眩しい満月の夜にゲイリーは去った。すごくゲイリーらしいわ。

さらに、ゲイリーとの出会いについてもこう書いた。

私は、自分が大人だと思っていたまだ子供のころ、ゲイリーと出会った。
彼はいつも私に対しても上品で、根気強く、そして敬意を払ってくれた。彼と3作も一緒に作ることができて、とても幸せ。
(中略)
『プリティ・プリンセス』の制作前、ゲイリーはこう言ったの。
どんな時も、映画がヒットするかは分からない。唯一コントロールできることは、撮影中に作る思い出。だから一緒に良い思い出を作りましょう』と。そのアドバイスは私の人生を変えました。

まさにアンにとってのシンデレラ・ストーリーを作った『プリティ・プリンセス』とゲイリー・マーシャル。

彼女の女優のキャリアを創りだした彼への強い感謝の気持ちが伝わってくる。

アン・ハサウェイ ゲイリー・マーシャル
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