今年もイタリア、ジッフォーニで「ジッフォーニ映画祭」が開催された。この映画祭、ヨーロッパ最大の子供やティーンエイジャーのためのもの。子供たちは受賞作品を投票で決めることができるだけでなく、映画制作などについても学べる。また、毎年多数の著名人がゲストで訪れ、今年のゲストの1人だったジェニファー・アニストンがある女の子からの質問に涙を浮かべた。
ジェニファーは涙を流してから答えた。
「はい、何度もありました。この会場にいる全員の指で数えても足りないくらいの数あったわ。ウエィトレス、パン職人、学生… 何であれ、我々はみんな1人の人間なんです。1日を終える頃、壁にぶち当たって、『もうこれ以上できない、もう耐えられない、私はこれでいいの? やっていけるのかしら』って思うときがある。でもそんなときはただ、"奇跡的に"乗り越えるしかないの。『大丈夫、私にはできる』って言い聞かせるのよ。
私たち俳優、アイドル、憧れの人と言われる人だってみんな同じ経験をしています。何度もね。私たちはあなたたちと何も変わらない。だって、私たちも何もないところからスタートしてるの。生まれたときは"ウブな、空っぽの容器"だったんだから。
だから、自分が誰だか分からなくなったときは、自分を懲らしめないで。周りの人と話して、助けを求めて。自分に刺激を与えてくれる何かを見つけてほしい」
途中何度も涙をぬぐいながら話したジェニファー。これまでにもメディアや女性、フェミニズムに関しても正直に話してきたジェニファー。
泣き出した理由は共感したからなのか、今苦しい時期なのか、分からない…。でも今回も胸の内を明かすことで、世界中にいる子供たちやティーンエイジャーの苦しみを少しでも軽減できればと願ったにちがいない。ジェニファーの言葉に共感して、救われた人は大勢いるはず。