ケイトリン・ジェンナーpinterest
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グラマー誌が選ぶ2015年のウーマン・オブ・ザ・イヤーに、ケイトリン・ジェンナー(旧名は、オリンピック金メダリストのブルース・ジェンナー。性同一性障害は公表し、ケイトリンに改名。娘のケンダル・ジェンナー、カイリー・ジェンナーはモデルとしても活躍)の名前が挙がっている。このニュースは、朝のワイドショーでも取り上げられ、話題の的に。

ケイトリンと並ぶ候補者は、リース・ウィザースプーン、ヴィクトリア・ベッカム、ミスティー・コープランド(バレリーナ)、そしてセシル・リチャーズ(活動家)等。

ケイトリン自身はグラマー誌のインタビューにこう答えている。

今すごく興奮しているわ。どんなことが起こるかとても楽しみ。正直に言うとね、私がトランスジェンダーだからっていう理由で受賞するんだとしたら、それは何より残念なことね。

グラマー誌の編集長シンディー・リーヴはこう話す。「ケイトリンは受賞するに相応しい人物だと思っているわ。女性として生きる宣言を公にしてから、まだ6カ月しか経っていないとしても、そのわずかな期間に、彼女は偉大な功績を残したわ。女性といってもみんなそれぞれ違う。その人なりの魅力があると信じているの」

リーヴ編集長は「またこの人選が物議になるなんて、おかしな話よね。」と付け足した。

ところが、この件は好きなベーグルに自由に投票するのとは訳が違う。ケイトリンの受賞に対する反発はいろんなところで起きているという。保守派のブロガーコミュニティや、旧来のフェミニスト団体もトランスジェンダーの女性は完全な女性とは認められないという考えを持っている。

例えば、長くフェミニスト界においてトランスジェンダーに否定的な立場のジャーメイン・グリアーなどは、こう語る。「ケイトリンの受賞は、女性蔑視に当たるんじゃないかしら。困難を乗り越えてようやく女性になった男性が、女性として生まれた女性より素晴らしいなどと示すことに懸念を持っているわ」

そして続けざまに、「ペニスをちょん切って、女性らしいドレスを着ているだけじゃない。」という痛烈なコメントを残し、さらなる物議を呼んだ。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Captain & Me, Inc.

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