――ワン・ヨに続いて出演の最新作『王は愛する(原題)』で演じたワン・リンはどんな役ですか?

ワン・ヨは「どうやったらすべてを自分のものにできるのか。どうしたら奪い取ることができるのか」を常に考えている男でしたが、ワン・リンは自分が尊敬する人の恋人を好きになってしまう役で、常に「迷惑をかけないようにするにはどうすればいいか。どうしたらみんなが幸せになれるのか」といったことばかり考えています。そして結局は「自分が犠牲になること」を選んでしまう。すごく切ない役だなと感じましたし、ワン・リンのほうが演じるうえで難しく、辛い場面が多かったですね。

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Cédric Diradourian

――『王は愛する(原題)』の見どころを教えて下さい。

自分のキャラクターだけではありませんが、自分の感情を卑怯なやり方で押し通す登場人物がいないんです。キャラクター同士の間に何かトラブルが起きたり、何かしらの選択を迫られた時、誰かのために諦める人もいれば、誰かのために主張し続ける人もいるし、自分の命の危険を顧みず身を投げ出す人もいる。観客の方は全員の気持ちが理解できるんじゃないでしょうか。

このドラマで最も大事なテーマは「愛」で、誰かを愛した時に人はどれだけ自分を犠牲にできるのかが描かれています。そういう感情を一人一人のキャラクターの立場から見ていただけたら楽しんでいただけると思います。

――恋愛において、ジョンヒョンさんはワン・リンに似ていたりしますか?

どうでしょうか。ストレートに表現できる方ではありませんが、少なくとも「悪い男(ツンデレ)」ではないですね。日本でいう「ツンデレ」(人前では冷たくて二人きりになると優しい)とは異なり、韓国の「ツンデレ」は、やっていることは優しいのに、やり方や言い方がぶっきらぼうな男のことを言います。僕は女性にすごく優しくしたいタイプなんですよね。

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Cédric Diradourian

――今後の俳優としての野望は?

俳優の仕事の楽しさは、ワン・ヨとワン・リンのようなまったく異なるキャラクターを演じることだと思います。ですから自分自身のイメージが限定されないようにしながら、どんな役でもハマれる俳優になっていきたいですね。ただカッコいい俳優なら、他にもいくらでもいるじゃないですか。ですから自分としては、カッコよくなければいけないタイミングで、誰よりもカッコよくなれればいいかなと思っているんです。ここまで辛いことがあっても諦めずに続けてきたので、情熱をもって最後まで、この仕事をやり抜きたいですね。


時間いっぱい、最後まで真摯に回答してくれたジョンヒョンさん。涼やかな目元がクールな分、ふとしたときの笑顔にキュン♡ Instagramストーリー用の写真も撮っていいですか、という編集部員の申し出にも快く応えてくれ、楽しげにポーズをとっていたところにも気さくで優しい人柄がにじみ出ていました。また、ファンミーティングでも「もっと色々な役をやりたい!」と意欲的な発言が。これからの活躍がますます楽しみな韓国俳優です!

■『王は愛する(原題)』

衛星劇場にて、アンコール一挙放送!

2018年1月22日(月)AM5:00~

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