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Shoko Takayasu

今年7月「コスモポリタン サマーパーティ」で行われた「ミス・コスモ・コンテスト2017」で見事グランプリに輝き、ラブリさん、メロディー洋子さんに続く3人目のカバーガールに選ばれたシャッツ杏那さん。青森県在住の学生で、ズンバのインストラクターの資格も持つ21歳の杏那さんは、人生初の本格的なファッション撮影にトライしたばかり。今回は「刺激」をテーマに、彼女のフレッシュな魅力とエネルギッシュな姿勢に迫ります!

――今日は「刺激」がテーマですが、実は安定志向だったりしないですよね!?

ここのところ穏やかなほうがいいのかなって思い始めていたんですけど、気がつけば自分で刺激を求めに、外に出ていますね。1人でいろいろなところに行くタイプです。地元でもそうですし、ひとり旅もしますよ。行くと必ず刺激を受けます。近いところだと北海道、岩手、仙台。北海道も船で、往復4千円以内で行けるんです。時間ができて、やることないなって思ったら、急に思い立って1人で行ったり。東京にも月1くらいのペースで来ていますね。自分は青森に住んでいるので、普段は青森の人としか接しないんですけど、東京に出てくると青森にはいない職業の方とか、いつもは触れ合うことのない方に出会えるんですよね。そういう人たちの話を聞いたり、お買い物に行ったときにアパレルの店員さんの話を聞くとやっぱり刺激を受けます。ファッションも違いますしね。着ている色が違うかもしれない。東京のほうが青森より、彩度が高いです。

――1人で行った旅先で起こった刺激的な出来事があれば教えてください。

東京では遭遇したことはないんですけど、札幌に行ったときに大道芸のパフォーマーが公園にいて、昼間から練習していたんですね。音楽をかけながら、ジャグリングや輪っかをやっていたり、縄跳びをしている人もいたり、サーカスみたいな感じなんですよ。ストリート風の音楽に合わせながらやっているんですけど、それを見て、この音楽いいなと思ってシャザムしていたら、話すきっかけになって。そこでそのパフォーマーたちとつながって、彼らが札幌で活動しているダンサーさんとも知り合いだったので、その人たちとも繋がったということがあって、そういう経験に刺激を受けましたし、楽しいなと思いました。私、初めての人のほうが話しかけやすいというか、ちょっと顔見知りよりも初対面の人に話しかけたくなるときがあるんですよ。今は人見知りはしないですね。小さいころは逆で、変わったのは中学3年生。それまですごく人見知りで、どちらかというと自信がないタイプだったんですけど、中学3年生のときに悪さをして、(どんな悪さしたんですか?)悪い成績をとっちゃって、お母さんにベリーショートまで切られたんです。今のジャスティン・ビーバーくらいまでばっさりと切られて。思春期のときですよ! それをきっかけに、私には羞恥心というものがなくなりました。こんな髪形をして、もじもじしているのはヘンじゃん、もういいやって、それから何も気にしなくなりましたね。ある意味、お母さんのおかげですね(笑)。

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Shoko Takayasu

――この人に刺激を受けたみたいな、特別な存在っていますか?

私、中学3年生まで宝塚を目指していたんですけど、そのときに出会った先生で小嶋希恵さんという方がいらっしゃって、元宝塚の男役で、今は宝塚を受験するための学校をやっている方なんです。その頃は今みたいな感じで東京に月1で来て、レッスンに通っていました。ちなみに宝塚を目指すなら、チャンスは一回だけだと親に言われていて、最終選考まで進んだけれど、そこで落ちちゃったんですけどね。その小嶋先生が刺激的だったんですよ。女性は女性らしくしていなくちゃいけないという考えが小さいころからあったんですけど、彼女がきっかけで、宝塚を知るようになって、それが変わりました。宝塚は男性も女性が演じるじゃないですか。女性の出す男性の魅力というか、かっこよさというのが魅力的だなと思って、女性の目線だからこそ出せる男くささ、そういうものに刺激を受けましたね。そこで学んだのは、自分の魅力をいちばん知っている人は自分ということ。小嶋先生に「自分にしか自分の良さはわからないから、他人がどうこう言ってても、気にすんじゃねえよ」ってガツンと言われたんです。もうお会いしていないですが、その言葉は今もずっと心に残っています。

――ここに行くと刺激を受けるっていう場所はありますか?

刺激を受けた場所はいっぱいありますね。でも自分にとって特別な場所はストリート。自分の地元だと、夜、閉まったショッピングセンターにダンサーとかが集まって、練習場所にしているんですよ。私には外で練習するという概念がなかったので、初めて見たときはその泥臭さじゃないですけど、やる気さえあれば、どこでも練習場所に変わるんだなって。そういう刺激は受けたかな。人が何かを練習している姿には胸を打たれますね。ちょっと大げさかもしれないですが、努力って、人を変えるくらいの力があるじゃないですか? 自分自身もそういう経験をしていて、もともと消極的だったのを変えようと思って、努力して変えられたから。ミスユニバース(杏那さんは2017青森大会ファイナリスト)に出たり、それは自分で意識してやってきたんですけど、最近は意識というよりは、なんでも楽しもうと思って。人生一回きりなんだし、安定しなきゃと思いながら暮らすよりは、あれやってみたい、これやってみたいで動いたほうが絶対に楽しいし、死ぬときにも、ああ、楽しかった! で死ねるなって。

――コンテストに挑戦すると、まわりの人たちに刺激を受けますか?

コンテストを受けるといろいろな人がいて、自分とは違うものを持っている人がいっぱいいるから、見ていていい刺激になりますね。こういうところがステキだなとか、それぞれの魅力を発見するじゃないですか。こういうところに自信があるんだろうなとか。うらやましいと思うこともいっぱいありますよ。自分は身長が低いので、今はそれをコンプレックスとは思わないですけど、やっぱり身長が高い人を見るといいなとは思います。自分がすらっとしている人、冨永愛さんとかが好きで、願わくばあの体型になりたいなと思うので。やっぱり自分が持ってない魅力って、刺激になりますよね。コンテストに参加して、いろんな人に会って、発見すれば、それは自分の価値観にも絶対に影響してくるから。これが私よって、決めつけてしまえば、そこで終わるじゃないですか。いろんな人と話して、別の価値観と触れ合えば、もっともっと広くなるし、自分もまた変わっていけるんだろうなって思います。まだまだ口だけなんですけどね(笑)。

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Shoko Takayasu

――杏那さんはてっとり早く刺激がほしいときは何をしますか?

絵画が好きなので、美術館や○○展みたいなのに行くのが好きです。美術展とか、写真展とか。絵だとルネサンスとかよりは、わりと最近の印象派や抽象派のほうが好きで、そういう作品がきているときには東京に見に来たりもします。でも有名な人の絵画だけではなくて、歩いているときに見つけた画廊とかでもいいんです。色を見るのが好きなので、視覚的に刺激を受けるとテンションが上がるというか。だから洋服を見るのも好きですし、お買い物に行くのも好き。気になったところにふらっと行って、見ているだけで刺激になりますね。今日は秋っぽい色を意識したんですけど、カラフルな洋服がわりと好きです。青森だと冬は着込むおしゃれじゃないですけど、アウターでおしゃれする人が多いんですよ。あっちの中学や高校では、普通に制服にムートンブーツをはくんですけど、こっちでそれをやっていたら、なんでムートンなの? ってすごく笑われて。青森では寒いからだし、制服にムートンってかわいくない? みたいな感じだったんですけど、こっちにきたら叩かれました(笑)。そういう意味でも東京に来ると、やっぱり刺激を受けます。東京も来るたびにどんどん変わっていますしね。

――今日は初めてのファッション撮影、刺激になりましたか?

自然体が課題だなと。自然って難しいですね。自然とは? って、自分の中で哲学みたいになってきました。何もない状態がいいんですよね。たぶん自分でこう見せたいというのが最初に出て、それが邪魔しちゃうんだと思います。やってみないとわからないことが、いっぱいありますね。撮影って、ポーズをつけて、キメキメなイメージだったんですけど、もっとナチュラルな感じなんだなって。最初は全然緊張してなかったんですけど、実際に撮り始めてから緊張しました。今日はメロディーさんが撮影しているところを見学できて、本当にラッキーだったなと思っています。ああ、すごい! WOW! って。本当にステキでした。自然な動きの中で、ちゃんとポーズが決まっていますもんね。改めてすごいなって思いました。モデルの神みたいなのが降りてきていますよね。見ていて楽しかったです。撮影現場にいること自体もそうですが、先輩の動きを見たり、いろいろと刺激を受けます。改めて自分との違いに気づかされるし、そこから盗もうという気にもなるし! これからがんばりますので、ビシバシご意見お待ちしております!

大先輩のメロディーさんの撮影を熱心に見学したあとは、ずらりと並ぶ衣裳を楽しそうに眺めたり、スタッフとおしゃべりしたり、初めての撮影とは思えないほどリラックスした様子だった杏那さん。実際に撮影が始まってからは緊張したそうですが、1カット、1カット、一生懸命に取り組んでくれました。キュートで前向きで、自分の意見をしっかり持ち、とっても努力家な杏那さんをみなさん、ぜひ応援してくださいね!

撮影/Shoko Takayasu ヘア&メイク/LISA スタイリスト/山王丸久美子 モデル /シャッツ杏那 取材・文/江口暁子

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