「こんな人になってほしい」とお国は違えど、多くの親たちが我が子の明るい未来を願って、著名人の名前を命名。イギリスでは絶大な人気を誇るロイヤルファミリー、そしてアメリカでは国の政治を牽引するリーダーの名前が最近のトレンドのよう。女優メーガン・マークルとの婚約で世界中から注目を集めるヘンリー王子、就任以来バッシングを受け続けるトランプ大統領など、果たして彼らの影響力は?
※この翻訳は、抄訳です。
Translation:Reiko Kuwabara
From:ELLE,Country Living
【アメリカ編】「ドナルド」の人気は急落
米社会保障局によると、2016年に生まれた赤ちゃんのうち「ドナルド」という名前を付けられたのは612人。多いように思えるけれど、「赤ちゃんの名前ランキング」では488位と、ここ10年で最も低い順位を記録した。ちなみに「ドナルド」人気が一番高かったのは、1930年だという!
2017年の「赤ちゃんの名前ランキング」が発表されるまで、まだ数カ月はかかるけれど、赤ちゃんの名づけサイトを見る限り、「ドナルド」人気は、皮肉にもドナルド・トランプが第45代アメリカ大統領に就任した2017年に急落。そしてそれ以上に大きく順位を落としたのは、なんと「ヒラリー」だったそう。
「メラニア」は人気急上昇
名づけサイト『Nameberry』では、「ドナルド」の由来が記載されたページのPV数(ページビュー数)がこの6年で10倍ほどアップしている。とくに大統領選挙が行われた2016年11月と就任式が開催された2017年1月にはPV数がピークに。でもそれから徐々にトラフィックが下がり、2017年11月にはPV数が2015年1月とほぼ同じ数値までダウンした。
同サイトの共同創業者、パメラ・レドモンド・サトラン氏は「自分の赤ちゃんをドナルドと名付けたい親はいないと思う。たとえトランプ大統領の支持者だとしてもね」「おじいちゃん世代やお父さん世代の名前として今も残っているけれど、シャーリーと同じくらい古臭く感じる」とコメント。
「ミシェル」は未だ大人気
では、アメリカ大統領を8年務めたオバマ前大統領の場合はどうなのか? ニュースサイト<ハフィントン・ポスト>によると、「バラク」は「ドナルド」や「ヒラリー」よりもめずらしい名前で、2007年に5人の赤ちゃんが「バラク」と名付けられたけれど、それまではずっとランキング圏外だった。それから大統領に就任した2009年に「バラク」人気が急上昇し、その年は69人の赤ちゃんが「バラク」、19人の赤ちゃんが「オバマ」と名付けられたと報告されている。
それから人気は低下し、2016年に「バラク」と名付けられた赤ちゃんはたったの19人。その傍ら、オバマ前大統領の長女の名前である「マリア」と命名された赤ちゃんは1227人、次女の名前「サーシャ」と名付けられた赤ちゃんは581人、元大統領夫人の名前「ミシェル」と命名された赤ちゃんは1559人と根強い人気をみせている。トランプ大統領が就任したことで、さらに人気に火がつくかも?
「ハリー」は、2018年5月19日にメーガン・マークルとの結婚式を控えているヘンリー王子の愛称ということもあって、影響が大きいとみられている。それにJ.K.ローリングの『ハリー・ポッター』シリーズも相変わらずファンが多いよう。他にも4位に「ジョージ」、20位以内に「アーサー」、「ジャームズ」、「ヘンリー」がランクイン。ロイヤルファミリーで代々受け継がれている名前からアイデアを得る女性が多い様子。
Top20のフルリストはこちら!
男の子
1位 ハリー
2位 ノア
3位 オリバー
4位 ジョージ
5位 ジャック
6位 アーサー
7位 フレディ
8位 ジェイコブ
9位 チャーリー
10位 テディ
11位 テオ
12位 ヘンリー
13位 ジャームズ
14位 アルフィー
15位 レオ
16位 オスカー
17位 アーチー
18位 マックス
19位 ローガン
20位 ジョシュア
女の子
1位 オリヴィア
2位 アイラ
3位 リリー
4位 エイヴァ
5位 エルシー
6位 エミリー
7位 ポピー
8位 アメリア
9位 ソフィア
10位 フレイア
11位 エヴリン
12位 グレース
13位 シャーロット
14位 ウィロー
15位 アリス
16位 マチルダ
17位 ルビー
18位 アリア
19位 フローレンス
20位 エラ