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泳いで、漕いで、そして走って…。過酷なイメージのあるトライアスロンの人気が、女性達の間で広がりを見せています。数あるスポーツの中でも、最もストイックな競技の魅力とは一体何なのか? トライアスロンの大会に幾度の出場経験を持つ福田萌子さんが、初心者にもわかりやすくそのルールと楽しみ方を解説してくれました!

そもそもトライアスロンって何?

「トライアスロンにはいくつか種類があることをご存知ですか? スイム→バイク→ランの順序で行うことには変わりませんが、その距離が異なります。距離が少ない順からスプリント→オリンピックディスタンス→ミドル→ロング→アイアンマンとなり、みなさんが想像する過酷なトライアスロンは最後にフルマラソンを走るアイアンマン(スイム3.8km、バイク180km、ラン42.195km=総距離225km)なのではないでしょうか。私が行うオリンピックディスタンス(スイム1.5km、バイク40km、ラン10km=総距離51.5km)は、日頃からある程度の運動をしていて、これからトライアスロンをはじめるという人に丁度いい距離。アイアンマンはその名の通り、トレーニングを積んだ方達が挑む鉄人レースなのです!」

過酷な競技なのにハマる人も続出!トライアスロンの魅力とは?

「1番の魅力は3種類の種目を同時に楽しめるということ。また、違った種目をそれぞれ行うので、オリンピックディスタンスの総距離はフルマラソンよりも多いですが、体への負担はフルマラソンよりも少ないです。同じ動作を長い時間続けるマラソンは着地の時にダイレクトに膝に衝撃がくるので身体への負担が大きく、準備をして望んでもその後2、3日は体のどこかに違和感を覚えたりすると思います。それに比べてオリンピックディスタンスの走る距離はたったの10km。ロードバイクの40kmは初心者でも不可能な距離ではありません。私はトライアスロンの前日も翌日も、いつもと変わらずに日課の朝ラン10kmをこなしています!」

泳げなくても大丈夫ってホント!?

「あとはスイムができれば完璧ですが、もしも泳げなかったとしても日本の大会は安全面を優先してウェットスーツの着用義務があるので、沈むことはありません。泳ぎの得意な人は浮きすぎて慣れるのに苦労するかも。私も初めてウェットスーツを着て泳いだ時は、違和感があって少し手こずりました。海を泳ぐので、運が良ければ海の生物に会えるのも魅力。私が初めてホノルルトライアスロンに出た時は、スイム中にウミガメが目の前を通っていきました!」

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福田萌子

スの易度は?

「同じオリンピックディスタンスでもコースによってまったく印象が異なります。波の低い内海を泳ぐスイムと、アップダウンが少ないロードバイクとランニングのコースはタイムが出やすいです。オリンピックディスタンスで初心者が挑戦しやすいのがホノルルトライアスロン。ランニングの10kmはアラモアナビーチパークを走るので全フラット。ロードバイク40kmもほぼフラットですが、折り返し地点を越えた海沿いは向かい風が強く辛いという人もいます。それでも、きれいな海を見ながら走ることができるのでとても気持ちが良いですよ。それと比べて石垣島トライアスロンはバイク40kmが割とアップダウンのあるコースです。私はヒルクライム(登り坂)が好きなので問題ありませんが、人によってはそこで足の体力を使い果たしてしまいランニングが遅くなってしまうという人もいます。山の中と海の見える道を多く通るコースなので、タイムを気にせず豊かな自然を楽しんではみては如何でしょうか。全身で自然を感じられるということも、トライアスロンの大きな魅力かもしれないですね」