体重にこだわる女性がまだまだ多い日本

はじめまして、パーソナルトレーナーの岡部友です。アメリカでNSCA-CSCS(プロアスリートに指導できるスポーツトレーナーが保持する資格)を取得し、現在都内でトレーナーとして活動しています。

私のジムには体重を落としたほうがいい人(健康的に)、リバウンドしてしまった人、痩せる必要はないけれどボディラインが気になる人など、様々なお客様がいますが、傾向として体重に満足してくると「身体のライン」にこだわりがでてくる女性が多いです。

でも何となく世の中的には、"脂肪燃焼=ボディラインがきれいになる"というイメージがありますよね。脂肪燃焼という言葉があまりにも世の中に出すぎてしまっていて、痩せている人(脂肪を落とす必要のない人)までが身体のラインを出そうと、ダイエットしてしまっているのが現状です

でも実際、脂肪燃焼が身体のラインを女性らしくするかというと全く違いますし、むしろそれは逆方向の行為! 例えば10キロ減らしたとしてカーブができるかというと、そうではありません。

女性らしさをつくるためのトレーニング

痩せた時、お尻も小さくなっていっていたらカーブは生まれません。つまり、女性らしい身体というのはできません。せっかく頑張っても自分の理想に近づけられなければ、自信にはつながりませんよね。

ダイエットに成功して痩せたのに、何となくずっと自信が持てない人はかなりいます。そんな人には、確実にラインを出せるトレーニング(Glutes in Action)をやってあげると、その過程が自信になっていくのです。そして女性らしいライン作りで一番大切なのが、ウエストとヒップの差。減量後、お尻(上部)に筋肉をしっかりつけることで、カーブは作られていきます。

見た目以外にもメリットが!

また、私がお尻にこだわるのは何も見た目だけではありません。実は、腰痛や膝痛などの直接原因は腰と膝に問題があることは意外と少なく、根本をたどっていくとお尻が使われていないことで、周りの筋肉に負担がかかっていることが原因、という場合が多いんです。

お尻の一番大きい筋肉=大臀筋は人間の身体の中で最も厚みがあり、大きく強い筋肉。しかし日常的に座って生活することが多い現代人は、この筋肉をほとんど使わずに過ごしています。本来もっている機能がずっと使われないままでいるとお尻の筋肉は眠りに入ってしまい、使うべき時にうまく使えなくなってしまう……。そうなると、周りに負担がかかり痛みや凝りにつながるわけです。

なので見た目どうこう以上に、実は二足歩行で生活する上で必ず鍛えておきたいのがお尻の筋肉。ちなみに、スポーツにおいてパフォーマンスをあげるのもお尻のトレーニング。お尻の筋肉は走る、投げる、蹴る、飛ぶといった全ての動きに関わってくるからです。お尻は、見た目的にも機能的にも絶対鍛えておきたい部位なんです

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自分に自信をもつために

瘦せることに固執しリバウンドを繰り返して、自信を失なっていく人は少なくありません。でも正しくトレーニングすれば、誰でも変わることができます。私は世の中の女性に、ずっと自分の身体にコンプレックスをもって生きるのではなく、自分で自分のコンプレックスを克服し、自信をつけてほしいのです。トレーニングを続けるうち、コンプレックスだったお尻が自分の一番好きなパーツになる人も多いんですよ。

トレーニングを続けて自分に自信が持てることで、仕事、恋愛、家事、育児などライフスタイル全般に張り合いもでてきます。この連載はヒップトレーニングが中心ですが、「自分で自分を変えよう」というマインドが少しでも生まれるきかっけになればいいなと思っています。

お尻を鍛えれば、日本の女性は絶対に変わりますよ!

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