「マルチタスクをしなければ、子供のいる暮らしは成り立たない!」と感じる親は多いはず。ニューメキシコ州在住のライフスタイル・フィットネスコーチで、2児の母であるモニカ・ベンコモさんもその1人。ただし、モニカさんが実践しているマルチタスクはなんと、「運動と授乳」だというから驚き。

コスモポリタン アメリカ版によると、現在30歳のモニカさんは、高校を卒業すると鬱に悩まされるようになり、体調を改善するためワークアウトを始めたそう。ファーストフードをやめて20キロ減量したのをきっかけに、ビキニフィットネスコンテストへの参加を決意。ところが、26歳で第1子のエリエル君を出産すると、今度は妊娠線がコンプレックスになり、ビキニ姿でステージに立てなくなるのではと不安に襲われることに。

けれど、第2子アリエルちゃんを妊娠した際、出産予定日のわずか11カ月後に開催されるビキニコンテストへの応募を決意。「自分の生活は子育てで忙しくなる一方。でも、目標や期限を先延ばしにするのは嫌だったの」と、モニカさん。

ところが生まれてきたアリエルちゃんは、とりわけママにべったりな赤ちゃんで、自宅でワークアウトを試みても、アリエルちゃんからひっきりなしに授乳をせがまれる日々。そこでモニカさんは、授乳しながら妊娠で増えた体重を落とし、コンテスト参加に向けた体づくりができる方法を模索。その結果、「ワークアウトをしながら授乳」というマルチタスクにたどりついたんだそう。

赤ちゃんを抱っこして、ダンベル片手にスクワット、サイドレイズ、ハンマーカールなどを組み合わせたワークアウトに励むモニカさん。

instagramView full post on Instagram

「子供を保育園に預ければ、より集中してワークアウトができるけれど、子供たちは私が家にいる方が嬉しそうだし、これが私たちには合っているの」

モニカさんのマルチタスク作戦は功を奏して、ビキニコンテストではなんとファイナリストに選ばれるまでに。コンテスト後の今も、生後18カ月になるアリエルちゃんに110回、10分間の授乳をしつつ、週に5日は30分の運動を欠かさずに行っているという彼女。「ほとんど1日中授乳している感じなの。昼も夜も、おっぱいが欲しいって抱き着いてくるのよ」。

今では、アリエルちゃんを抱っこ紐で抱えるスタイルで、授乳しながらワークアウト中(いつの間にかアリエルちゃんが寝ちゃうことも)!

他の授乳ママさんを励ましたい気持ちもあり、インスタグラムに多数の授乳ワークアウト動画を投稿してきたモニカさん。でも時には安全性を疑問視したり、ダメ育児といった中傷的なコメントがフォロワーから寄せられたこともあったのだとか。それでも彼女は、アリエルちゃんがワークアウト授乳中に、不快そうな反応を示したことは無いと回答。

安全性についても、どんなワークアウトが子供にとって危険かは把握した上で行っているそう。「110キロのダンベルを使ってスクワットすることもできるけれど、子供の近くでは絶対にそんなことしないわ。あくまで常識の範囲内でやっているつもり」。

つまるところは、子供とずっと一緒にいるのが大好きなモニカさん。「母親であるからには、他のママたちを勇気づけたいと思うわ。母親になったからといって自分の夢を諦めなかったこと、そしてそれ以上に、可能な限り子供たちと一緒に自分の夢を追ったことを、いつか彼らがリスペクトしてくれたら嬉しい」。

ワークアウトしながらもおっぱいを飲ませてくれたママに、子供たちが感謝する日はきっとくるはず

この翻訳は、抄訳です。

Translation: シャー順子

COSMOPOLITAN US