元社交ダンスのプロで、現在トライアスロン、そしてランナーであるアイリーン・ソウェルさん(27)。<PEOPLE>によると、彼女が史上初の快挙を達成しギネスに認定されたそう! その内容は「7.5センチ(3インチ)のヒールを履いて、42.195キロのフルマラソンを完走する」というもの。フルマラソン完走というだけでも難しそうなのに、ハイヒールで!?と一瞬耳を疑うこのチャレンジ、どうしてこの思いに至ったの…?

挑戦のきっかけは、同じチャレンジを試みたロンドンの女性が達成できなかったという記事を読んだことなのだとか。ふと「ダンサーとランナーという2つの顔を持つ自分ならば、達成できるかもしれない」と思い立った彼女は、ギネスに連絡し挑戦するための承諾を得て、1015日の米テネシー州で開かれる大会にエントリーしたそう。

ヒールを履いて踊るダンサーと、現在のランナーとして鍛えている自分なら!と考えた彼女だけれど、トレーニングは決して簡単なものではなかったのだとか。

トレーニングには1年かけたわ。体とメンタルには、それくらいの時間が必要だったの。最初は常にヒールで練習してたけれど、足がすぐに疲れてしまいケガの恐れがあって…。さらにつま先周辺の痛みが酷くなり、足病医で診てもらうと、普段のトレーニングはスニーカーを使い、たまにヒールで練習することを勧められたわ。

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ランニング以上に苦労したのが「靴選び」。

トレーニングに加え、正しい靴を選ぶこともとても大変だったわ。ギネスの規定ではヒールが7センチで、靴底が1.5センチでなければならなくて…。あと、つま先が出ているものと出ていないものとどちらにするか迷ったわ、どちらも良し悪しがあるから。つま先が出ていない方が足が保護されるけれど、長い距離を走って足が腫れた場合、履けなくなったら困るの。6足ぐらい試して、ついに完璧な1足を見つけたわ。

友達は彼女の挑戦を喜んだものの、家族は心配でたまらなかった様子。

友達は、いつも私がクレイジーなことをするのを知っているから、今回の挑戦を一緒に楽しんでくれたの。母は支えてくれたものの、何度も「5キロとかハーフマラソンでいいんじゃない?」と言って心配していたわ。

結果は、タイムリミットの7時間半まで2分残しての完走! 周囲は大きな声援で彼女のゴールを喜んでくれたそう。周りから見ると無謀でバカげた挑戦とも捉えられてしまうけれど、自分にしかできないこと!と信じて行動し、見事成功したソウェルさん。彼女の信念と折れない心に拍手を送りたい!