シカゴ出身のトーヴァさん(36歳)は、子どもの頃からずっと、チームスポーツやダンス、体操などをする代わりに、自分だけのワークアウトをしてきたのだとか。もっとも、それは通常の意味でのフィットネスとは別物。指示どおりにフィットネスマシーンを使う代わりに、オリジナルの運動をする道具としてそれを使い、マットの上でヨガをする代わりに、壁(あるいは彼女の創造力を刺激するあらゆる面)に向かって行う、という具合。

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「壁が崩れ落ちない限りは…」

「壁は使えないという人もいるけど、もっといい使い方があるはず」

「私は身の回りのもので実験して遊ぶのが好きなんです」と、トーヴァさん。この彼女の遊び心が、"壁はよりかかるものが必要な初心者向け"という固定観念を破ったよう。

ヨギ(ヨガをする人)たちが頭や手だけで体を支えられるようになるために壁を使って練習するのは事実だとしても、「壁は、後屈や、ポーズの間の移行、体の各部分の強化にとても適しています。あなたがすでに上級者なら、壁によってさらに先に進むことができます」と話すトーヴァさんは、明らかに上級者の1人。

「鏡の中に映るものは思っているより近くにあるかも」

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「木の上のヨギポーズ、または、ヨギの上の木のポーズ?」

トーヴァさんがヨガを始めたのは、2005年。大学院のカイロプラクターの教授が彼のヨガクラブに彼女を誘ったんだとか。でも、彼女が本当にヨガに入れ込むようになったのは4年前、2人目の娘を産んだ頃で、その時点ではようやく逆立ちができるようになったぐらいだったそう。最初は通常のワークアウトがメインで、ヨガは週に何度か練習する程度だったけど、今ではヨガの技術向上のためにワークアウトをするように。常に力強さと柔軟さのバランスに気をつけているのは、「柔軟過ぎると安定感に欠けるし、筋力があり過ぎるとよりケガをしやすいから」とのこと。

「もも上げ」

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「集中」

彼女がインスタグラムにビデオをアップするのは、主に記録を残すためで、あまりフォロワーの数は気にしていなかったそうだけど、その数は今やなんと10万人超え

特に、履き古したスニーカーで金網のフェンスに向かってストレッチをするトーヴァさんのビデオは、デザイナーのトレーニングウェアを着て鮮やかなバックドロップを決めるヨギたちを上回る人気。彼女によると、この動画はこれまでに(再投稿も含めて)合計200万回再生され、2万人近いフォロワーの増加に繋がったそう。

「夢のようなビーチでもなく、セクシーなヨガウェアもなく、古くてボロいフェンスにストレッチをキメるだけ」

トーヴァさんはこれまでヨガによって有名になることも、それによってお金を得ることも考えたことがなかったので、こうして注目を浴びるのは驚きだったそう。これによって広告のオファーがたくさん来たけど(そのうちのいくつかは受けたものもあるよう)、ヨガはあくまで自分自身の体のバランスをとるためのもの、とのこと。

「日にさらされて焼けつくような花崗岩の上で」

インスタグラムを見る限りでは伝わらないかもしれないけれど、実はトーヴァさんはかなりの慎重派。「とても不安定なポジションになって、頭から落ちたこともありますが、崖の上でポーズをとるようなバカげたことはしません。私は特定のゴールを設定して、それに向かって自分を追い込むようなことはしないんです。ゴールに目がくらんでいるときにこそ、ケガをするものだから。私はじっくりと、自分の体に耳を澄まします。体がやめておけと言うときには、それに従います」。

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「自分を深く見つめることは、優しく、人を助けられる人間になるための道」

「頭はぼんやりしていても、耳を地につけて」

もちろん、それはトーヴァさんがそれほどヨガに熱心じゃない、という意味ではなく…X線技師とヨガインストラクターの両方の顔を持ちながら、毎日最低でも1時間から90分はジムで新しいポーズを練習し、ストレッチや筋トレをこなしている彼女。今も普通にフィットネスマシーンを使うことはなく、独自の方法を編み出し続けているそう。

「設備は指示どおりに使用すること…。こんな感じ?(笑)」

「すでにあるものを違った方法で使うのは本当に楽しいことだし、発見の喜びです」とトーヴァさん。

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「ミドルスプリットの気分」

「壁を使ってワークアウト」

「いつもと違ったことをするのは人生のスパイス」

トーヴァさんはヨガでも実験を楽しんでいて、ママのアクロヨガポーズで持ち上げてもらうのが好きな4歳と7歳になる彼女の娘たちも、体操を始めたいと言い出したのだとか。「でも、あの子たちは私の練習をあまりに見慣れているので、一言"ワー! ママってつよーい!"と言うだけで、すぐにどこかに遊びに行ってしまうんですけどね」。

そんな自然な環境なら、将来さらに遊び心のあるヨガ名人が生まれることも期待できそう!

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:mayuko akimoto

COSMOPOLITAN US