斬新なワークアウトが次々と登場する海外で、今新たに注目を集めているワークアウトがあるよう。それは、クロエ・カーダシアンなどのセレブ御用達パーソナルトレーナーであるガンナー・ピーターソン氏も取り入れているという「スラックライン」

コスモポリタン アメリカ版によると、これは綱渡りのようにベルト状のラインの上でバランスをとりながら行うワークアウトで、ヒップアップや体幹強化などの効果があるのだとか。

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ガンナーさんがスラックラインをセレブのワークアウトに取り入れ始めたのは2年前。ところが最近、フィットネスモデルのペイジ・ハサウェイがガンナーさんとスラックラインで鍛えているトレーニング動画をインスタグラムに投稿したことで、話題になっている模様。

スラックラインは、ラインを少したるむように張るのが特徴。このたるみにより、ラインに体重を乗せたときに反発力が働き、よりダイナミックで楽しいワークアウトができるのだそう。野外では2本の木の幹にラインを巻いて設置することも多いよう。

スラックライン上級者は「トリックライナー」と呼ばれ、丈夫な柱などに巻きつけた長いラインの上で跳ねたり、ヨガのポーズや宙返りなどの技を取り入れたワークアウトをするのだとか。

上級者向けの色々な技もカッコいいけれど、地面と違って不安定なスラックラインの上に立つだけで初心者にとってはかなりの恐怖。そのため、ジムに設置されているスラックラインは短めで、低い位置で張られているものが一般的。例えば、プランクみたいなシンプルなワークアウトも、スラックラインの上だとバランスをとるのがさらに難しくなる分、その効果は絶大。

ガンナーさん曰く、「(ラインの上では)安定感が異なるため、筋肉に新しい負荷がかかります。しだいに体は適応して、筋肉が強化されるんです」とのこと。

彼のトレーニングスタジオでは、ペイジがやっているように、片足をスラックラインの上に乗せ、反対の足を後ろに出して身体を落とすワークアウトが実践されている模様。

「(スラックラインを)クライアントが好きか嫌いか考える時間を与えずに、ワークアウトに織り込むようにしています」とガンナーさん。

スラックラインの時間! バランス感覚、体幹、下半身の強化といいことがたくさん。トレーニングは楽しくなくちゃ。

肉体派のペイジですら足がガクガクしているようなので、スラックラインのハードさが伝わってくる…。ペイジが言うように、バランス感覚や、体幹、下半身などの強化にスラックラインを取り入れることが多いようだけど、スラックスラインで鍛えられる筋肉は、どんなワークアウトをするかによるところ。スラックラインの上に手や腕を乗せて、腕立て伏せ、リバースディップスプランクをすれば、胸の筋肉、上腕三頭筋のほかに肩の筋肉や腹筋も鍛えることができるのだとか。

スラックラインの上に腰かけて、V字に開脚した足先を手で掴むと体幹が一気にプルプルしてくるはず! ヒップアップしたければ、足をラインの上に乗せてのスクワットや、ステップエクササイズ、ランジ、ヒップリフトなどのワークアウトがオススメ。でもガンナーさんから初心者へのアドバイスとして、慣れるまでは誰かに側で支えてもらう、壁の近くでワークアウトをするなど、すぐに何かにつかまれるような位置で、無理せずに少しづつやるのが良いとのこと。あと、バランスを崩してラインから床に落ちてしまうこともあるので、ラインの脇にマットなどを敷いておくのも忘れずに。

持ち運びができるスラックラインも販売されているようだし、屋外で木の幹にラインを巻きつける方法を紹介している動画もあるので、参考にしてみるのもよさそう。スラックラインを使ったワークアウトが難しければ、半分に切ったバランボールの断面に平らな円板を付けたようなBOSUオススメ。BOSUの平らな面に手足を乗せて、プランクやプッシュアップ、スクワットなどのワークアウトをすれば、スラックラインと似た効果が得られるそう。

ちなみに、ガンナーさんのトレーニングルームには、他にもユニークなトレーニング器具が…。このトイレの便座は、スクワットの正しいフォームを習得する目的で設置されているのだとか!

体を鍛えるための人々の探求心は、留まるところを知らないようですね(笑)。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: シャー順子

COSMOPOLITAN US