ナチュラルメイクの肝は「まつ毛」

流行のナチュラルメイクに大事なのは"肌"って思いがちだけど、「目は口ほどにモノを言う」というくらい"目元"が重要。特に、ナチュラルを重視するなら、まつエクやつけまつ毛で盛るのではなく「自まつ毛」で勝負するのがポイントなんです。とは言え、メイクなしの自まつ毛に自信がある人は少ないのでは…? 

今回は、自分では難しい「自まつ毛」を長く美しくキープするためのケア法を、秋葉原スキンクリニック院長の堀内祐紀先生に教えてもらいました!

POINT1:ひっぱる、こするのは絶対にNG!

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平均的に、上まつ毛は90~160本、下まつ毛は75~80本(海外データ・片目)と言われていますが、毛のサイクルによって生えている本数は変わります。本数が少ないのが悩みという人に多いのが、ビューラーでひっぱっているということ。ビューラーを使って無理に上向きにしようとひっぱると、どうしてもまつ毛にダメージがかかり、抜け毛の原因になります。

また、マスカラが落ちにくいからとクレンジング時にゴシゴシまつ毛をこすったりしていませんか?  こすりながらクレンジングをすると、まつ毛へのダメージはもちろん、まぶたの色素沈着にも繋がるハメに。スマッジプルーフであれば、やさしくぬるま湯を当てて、時間をかけながら丁寧に落としましょう。ウォータープルーフの場合は、ポイントリムーバーで落とすのが賢明。

POINT2:マスカラやまつ毛美容液は開封後3カ月以内に買い替えて

ナチュラルメイクが主流になってから、マスカラが全然減らないという人も多いかもしれません。ですが、開封後3カ月~半年以内には新品に買い替えるのが得策。マスカラブラシが空気に触れるたび、商品が酸化し、成分の状態が変わっていきます。意外と知られていませんが、「ずっと使っていたのに、最近違和感がある」という人が「新品を使ったら大丈夫になった」という声も少なくありません。

もったいない! と思うのであれば、はじめから小さいサイズのマスカラや美容液を買うのも手。目元は非常にデリケートなパーツなので、他のコスメ以上に意識を高く持って。

POINT3:花粉や充血などによるかゆみを放置しない!

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目がかゆいとこすりたくなりますが、そもそもかゆみを放置しないことが重要です。かゆみのせいで目元がかぶれるとまつ毛の毛根へのダメージも深刻化。そのせいでまつ毛がどんどん細く弱ってしまったり、抜けてしまって二度と生えて来なくなったり…という可能性もあります。炎症や刺激により、毛根自体が退化してしまうとかなり危険!  かゆみの症状が出たら、なるべく病院で対処をしてもらい、かゆみがおさまるまでの間、アイラインやマスカラなどを使わないようにするのがオススメです。

POINT4:まつ毛によいサプリを、正しく飲むこと!

まつ毛によいとされる栄養素は、タンパク質・ビタミンA・ビタミンB、ビタミンH(ビオチン)、ビタミンEなど、いわゆる毛髪によいとされる栄養素と同じ。できれば野菜やお魚からなど、天然型の栄養を摂るのがベストですが、毎日続けるとなると難しいし、効果的な量を摂取するとなると食事の量もかなりの量になってしまいます。そのためにも、サプリを上手に取り入れるのが賢い選択。ただし、飲むタイミングは食事の直後!  サプリの栄養素というのは、食品として他の食品と混ざって体内に吸収されるもの。空腹時や寝る前などはあまり意味がありません。また、ワカメやひじきなどの海藻が毛によいとされていましたが、実は無関係ということもわかっています。

POINT5:医薬品でケアをするのがベスト?

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もしまつ毛の短さや量に悩んでいるのなら、クリニックに駆け込むのが賢い選択。厚生労働省が認可したまつ毛貧毛症のためのクリニックでしか手に入らない薬もあります。医師の処方がマストなため、クリニックを受診するのが前提になり、医師から現状の目元の状態をカウンセリングしてもらえるのもいいところ。実際、「まつエクをした状態よりも長いまつ毛になった」「まつ毛が上向きに伸びていく」「太さや密度も最高潮に」などの声が寄せられるほどだそう。まつ毛美容液でできることはトリートメントのみであり、薬だと「長さ」「太さ」「量」が改善するはず。本気でまつ毛ケアに取り組みたいなら、医師が薦める医薬品に頼ってみては?


今回、教えてくれたのは……

堀内 祐紀先生 (秋葉原スキンクリニック院長/日本皮膚科学会認定皮膚科専門医)

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効果や安全性を検証した上で、新しい技術を積極的に取り入れ、オーダーメイド感覚で最適な治療法を提案。悩みに真摯に向き合う医師として、患者さんからの信頼も厚い。