はっきりした色合いの口紅がトレンドになって早数年。ナチュラルカラーを愛用してきた人たちの中には、強い色に抵抗がある人もいるのでは? でも、春夏は新しいリップカラーを試すのには最適な季節。冬用の深い色合いはちょっとグロテスクに見えたり、ハードに見えたりしがちだけど、サマーレッドやコーラルなら、顔色が良くなって、明るさも加えられるから。それに、陽気な色彩は気分も上げてくれるので、おすすめ。
というわけで、<Good Housekeeping>がメイクのプロに聞いた、トレンドリップを上手に取り入れるコツを紹介します。
ポイント1:色
メイクアップアーティストのリー・パイクロフトさんはある実験を考案、4人の友達とともに、いつも使っているものより明るい色味の新しい口紅を1週間つけ、それぞれどう感じるか試してみたのだとか。
「私は普段なら日中は決してつけないような赤を選びました」とパイクロフトさん。「実際に、気分も行動も普段より大胆になったのには、驚きました」
加齢によってくちびるは色素を失っていくので、明るい色にせよ、ソフトな色(同じくトレンド)にせよ、色を加えることは若さを引き出す効果があるそう。もし、これまでにほとんど、あるいは一度も口紅を塗ったことがなく、何から初めていいか分からないという人は、ラズベリーレッドかピンクなら通常誰にでも合うのでおすすめです、とパイクロフトさん。
ポイント2:質感
長年口紅をつけてきた人々にとって、最近大量に出て来たマットな質感の製品は大変身のいいきっかけになるかも。今までずっとつけてきた色をつけるにしても、質感を変えることでイメージチェンジしてみて、と話すのはメイクアップアーティストのキャロライン・バーンズさん。「今トレンドのマットな口紅は、落ちにくいのでいいですよ」。
もしあなたがあまり若くはないとしたら、唯一避けるべきなのは、艶やかでキラキラした質感。「単純に、上品に見えないのです」とバーンズさん。
ポイント3:つけ方
口紅の使い方にも新しい方法が。口紅の角でくちびるの形をとると、輪郭に口紅をつけ過ぎて口の周りが赤くにじむ危険性があるそう。だから、バーンズさんのアドバイスは、くちびるの真ん中から外側に向かって色をつけていくこと。そうすれば、はっきりし過ぎず、ソフトな輪郭ができるはず。さらに、指で色をなじませると可愛く、ナチュラルな印象に。
何より、口紅のパワーを軽く見ないこと。口紅は、見かけだけでなく、気分にも作用するもの。パイクロフトさんと彼女のチームは、ホスピスにいる人々や、親しい人を亡くした、あるいは人生の困難な時期にある人々をメイクで変身させるイベントを行っているのだとか。それは、自分自身のケアであるお化粧をすることが、精神の健康に寄与すると信じているから。そして、このイベントの後では多くの女性が新しい口紅を買いに行くというから、これこそあらゆる意味で大変身というべき。
お手入れ
うるおいを与える皮脂腺もなく、顔のどの箇所よりも皮膚が薄いくちびるは、乾いたり、シワが目立ったりしやすいもの。スクラブで余分な皮を除去したり、リップマスクやローションなどを使ってうるおいを与えて。
※この翻訳は、抄訳です。
Translation:mayuko akimoto