世の中にはたくさんのダイエット方法が溢れかえっているけれど、スレンダーなセレブたちでさえ、健康を保ちつつ体重を減らすことについては試行錯誤している模様。その理由の1つは、ダイエット法によって様々な矛盾点があり、どれが本当に良いダイエットなのか見極めが難しいのが原因かも。
じゃあ、カロリーを気にしすぎてツラくなったり、不本意にも筋肉が落ちちゃったり、重要な栄養素が不足したりすることなく、身体を引き締める方法を見つけるには? ダイエットをする上で注意すべきこと、ダイエットの成功に欠かせないポイントなどについて、<Marie Clair>が栄養学の専門家たちに話を聞きました。
1.ペースを守る
「よいダイエットは、1週間におよそ0.5~0.9キログラムのペースで減量していくものです」と語るのは、バーミンガム・シティ大学講師で、栄養科学を教えるナイジェル・ペニーさん。「2週間ダイエットしたとして、1週間あたりの減量が約0.9キログラムを超えていたら、筋肉まで落ちてしまっているおそれがあります」。
2.脂肪ではなく砂糖を控える
『You Can Be Thin: The Ultimate Programme to End Dieting...Forever(あなたは痩せられる:ダイエットを終わりにするための究極の方法/原題)』の著者マリサ・ピアさんは、「最近出てきた効果的なダイエットの多くが、脂肪よりも砂糖やでんぷんを減らすことを勧めています」と解説。「パスタやパンのようなでんぷん質の炭水化物には糖質が含まれています。それが過剰になると体内で脂肪となって蓄えられますが、本来良質な脂肪は充実した体づくりに役立ち、健康に不可欠なものなんです。ですから、低脂肪食では、疲労・空腹・不快感を覚えるようになってしまい、減量を維持すること自体が難しくなりがちなのです」。
3.朝食を大切にする
「良質な朝食は、その日の活動のために欠かせないものです」と語るのは、健康的な減量法をアドバイスしている<ニュー・ユー・ブートキャンプ>で栄養士を務めるジャッキー・クリーヴァーさん。「効果的なダイエットはどれも、上質なたんぱく質、脂肪、炭水化物を1日のはじめに十分にとることを勧めています。グルテンフリーのパンかオートミールに卵をのせて、ベリーやグラウンドシード(種をすったもの)とあわせて食べるといいでしょう」。
4.規則正しい食事に努める
自然食品メーカーであるアルプロ社の食事療法士、ケイト・アーサーさんは次のようにコメント。「うまくいくダイエットというのは、1日を通じて規則正しく、計画的に、食事あるいは軽食をとることを推奨しています」。
5.ライフスタイルごと変える
「減量計画は、一時的なものとして流動食やパウダーなどの食事代替品、装置などに頼るよりも、現実的かつライフスタイルをまるごと変えるようなものであるべきです」(ナイジェル・ペニーさん)
6.炭水化物と一緒にたんぱく質をとる
「長期にわたって減量を進める上で大切なのは、血糖値を低く抑えることです。炭水化物とともにたんぱく質を摂取すれば、血糖値を抑えることにつながります。よいダイエットというのはすべて、どんな時にも炭水化物とたんぱく質をあわせてとるように指導しています」(マリサ・ピアさん)
7.バランスのとれた食事をする
「ダイエットの成果を出すためには、すべての食品群を網羅しておく必要があります。 "魔法"のような効果をうたう食品だけをとったり、逆に特定の食品を避けたりしていたら、バランスの崩れたダイエットとなってしまいます。幅広い食品をバランスよくとることが肝心なのです」(ナイジェル・ペニーさん)
8.カロリー計算をしない
「カロリー計算はもう時代遅れの考え方になっていて、効果的に体重を減らしていくには不適切であることがわかっています。低脂肪、低カロリーのマフィンとラテの食事が、結果的には紅茶1杯とスクランブル・エッグというメニューより、体重が増えることに繋がったりするのです」(マリサ・ピアさん)
9.体を動かす
「よいダイエットは、身体活動を増やして体重を減らすことを重視します」(ケイト・アーサーさん)
10.加工食品を避ける
「健康的にやせるためには、工場で製造された食品をできるだけ避けることです。工場で作られた食品は、精製されて加工された食品。食品というより、体のためにならない化学製品のカクテルみたいなものです。加工食品を選ぶ際は、それが自分のキッチンで作れるようなものか、よく考えましょう。キッチンで作れないようなものならば、食べるべきではないということです」(マリサ・ピアさん)
以上が押さえておくべき良いダイエットの見極めポイント10カ条でした。ぜひ、ダイエット方法を選ぶ際の参考にしてみてください!
※この翻訳は、抄訳です。
Translation:浜口寛子(Office Miyazaki Inc.)