キレイな歯並びに憧れる人は多いはず! 大人になってから歯列矯正を始めようと思っても、「興味はあるけど、いろいろ不安が…」という人もいるのでは?

コスモポリタン イギリス版では、欧州最大の歯科治療サービス「mydentist」に所属する歯列矯正医トレバー・ホッジ氏に、歯列矯正について知っておくべきポイントをインタビュー。ハリウッドスターのような歯並びを夢見る人は、ぜひ参考にしてみては?

1.目立たない矯正装置もある

子どものころ、銀色の"線路"が敷かれたような歯に輪ゴムをひっかけている同級生を見た記憶があるのでは? 大人が矯正する場合、"メタルで出来たブレース(ブラケット)"を歯にのりづけする方法は目立ちすぎることから少し抵抗を感じるかも。そんな人に朗報! ホッジ氏によれば他にも様々な治療法があるのだそう。ここでは代表的な3つの方法を紹介。

歯と似た色の装置をつける:矯正装置そのものが"線路"のようなものであることは同じでも、歯の表面につけるブレースをセラミック製のものにすることで、メタルと違って目だ立たなくなるのだとか。またブレースに通すワイヤーも、いわゆる「針金」色ではない薄い色のものもあるそう。

歯の内側に装置をつける:ブレースを歯の内側に装着すれば、誰も「矯正中」だとは気付かないはず!

取りはずし可能な装置を使う:最後は、取りはずし可能で透明なマウスピース。これは歯型を取り、11人完全カスタムメイドで作られるので歯にピタッとはまるのだそう。透明素材で作られているので、歯列矯正中だと気づかれない場合も多いとのこと。

2.矯正装置は思ったほど痛くない

多くの人が「矯正って痛いの?」と不安に思っているのでは? 子どものとき、「痛いよ~」と泣きごとを言っている友人を見ていたらなおさらのこと。

「矯正装置をつけても、最初はあまり痛みを感じないはず。しかし毎回ブレースとワイヤーを調整する際にワイヤーをきつく締めるので、その後23日は痛みを感じる場合もあります。痛いときだけ鎮痛剤を飲むことで対処し、その後痛みは緩和するはずです」とホッジ氏は説明。

「矯正器具が頬の内側や唇にこすれたり引っかかるのが痛い、という場合もあります。そんなときは矯正歯科医に伝え、ブレース用のワックスをもらってください。装置の表面が滑りやすくなり、口腔や唇を保護してくれます」

3.大人の歯列矯正は半年~2年かかる

矯正期間は人それぞれ異なるものなのだとか。

「ただ前歯6本の歯並びを真っすぐにそろえたいだけであれば、6カ月以内ということもあるでしょう。しかしいくつかの問題をカバーする治療が必要な場合、全部の歯と歯茎を正しい位置に移動させなくてはならないので6カ月以上かかります。より複雑なケースの場合、18カ月~2年かかることもあります」

4.治療費はさまざま

「保険外の矯正治療の場合、料金はさまざまです。治療内容や複雑さ、歯科医の経験値、クリニックのある場所などでも異なります。また、透明なマウスピースや歯の内側に装置をつけての矯正は、通常の治療よりも高額です。まずは矯正専門の歯科医に必要な治療が何なのかを診断してもらい、値段はいくらなのかもきちんと見積もってもらいましょう。その上で納得して治療をスタートさせてください」

5.矯正中に避けた方がよい食べ物がある

ベタベタと歯にくっつくタイプの食べ物、たとえば「キャラメルがブレースにくっついて大変だった!」みたいな話を聞いたことがある人もいるかも。皆が皆そうなるわけじゃないけど、確かに矯正中は避けた方がよい食べ物もあるんだとか。

ホッジ氏によると「矯正装置は毎日の食事に耐えうるよう頑丈にできていますが、装置を外すその日まで歯にも装置にもダメージを与えないように気をつけることも大切です。まれにブレースが取れたりワイヤーがはずれたりすることがありますが、そういったことを防ぐためにも避けた方がよい食べ物もあります」とのこと。

「まずベトつく食べ物は避けましょう。またリンゴなどの堅くて噛みごたえのある食べ物はよく注意して食べるか、小さく切ってから食べることをおすすめします。砂糖が多く入った炭酸飲料なども虫歯の原因になるので避けるべき。矯正中は虫歯になりやすく、歯が白濁するのが虫歯の初期症状のサインなので歯磨きをするときに必ずチェックしてください」

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: 宮田華子

COSMOPOLITAN UK