ベジタリアンになることは、体にも地球環境にも良い点はたくさんあります。ただ、リスクも少なからず伴うもの。何年もお肉を食べない"ミートフリー"生活を続けている人も、これから始めようという人も、コスモポリタン アメリカ版のヘルス&ビューティ・ライターが紹介している"ミートフリー、健康面での6つのリスク"をご紹介します。

1.ビタミンD不足

ビタミンDの摂取は植物やサプリメントからも可能。しかしビタミンDにも色々な種類があります。例えばビタミンD3は、動物性食品からしか摂取することができないのだそう。ベジタリアン(特にビーガン)に多く見られるビタミンD不足は骨密度の低下につながりやすいといわれるため、お肉を食べないならしっかりとカルシウムを摂取することが大切です! カルシウム不足はベジタリアンの間で問題となっていることの1つ。

2.亜鉛不足

亜鉛がもっとも多く含まれている2大食材といえば、牛肉とラム肉。この2つを食べない人は、免疫力を高める効果を持つ亜鉛を十分に摂取できていない可能性があります。そこでベジタリアンにオススメなのが、牛肉とラム肉に次いで亜鉛を多く含む「ひまわりの種」。手軽に持ち歩けるので、ちょっと元気が出ないな〜と思ったときにポンと口に入れてみてはいかが?

3.貧血

動物性たんぱく質は血液細胞が栄養素を体内全体に運ぶのを手助けする、体に必要な鉄分の一種です。鉄分不足は貧血状態を招き、心拍数が上がったり、息切れや疲れを感じやすくなったりしてしまいます。

貧血はベジタリアンによくみられる症状ですが、緑色野菜、ナッツ、大豆などを多めに摂取することで避けられます。チョコレートには鉄分がたっぷり含まれているとの嬉しい情報も!

4.不安症

2012年に科学者による『肉を食べている人240人』と『肉を食べない人240人』の精神状態を比較する調査が行われ、動物性タンパク質を摂取していないグループから、比較的高い割合で「心理的な問題」が確認されたといいます。調査対象となったベジタリアンの内、31%に「不安障害」の症状がみられましたが、肉を食べている人たちの間では13%だったとのこと。

ベジタリアンの人に不安症を抱える人が多いのは「栄養不足」が原因の1つと考えられています。また友達と外食するたびに迷惑をかけてしまうことや、自分の食生活に対する周囲の厄介そうな視線、ベジタリアン用の食材が高額であることへの金銭的な負担など、ストレスがかかりやすいことも考えられます。

5.うつ症状

上記の調査から、ベジタリアンの人の方が「うつ状態」になる確率が高いことが判明しました。調査対象となったベジタリアンの内、「うつ」の症状がみられたのは24%、肉を食べている人は10%だったとのことです。

専門家はこの結果を「ビタミンB12不足に原因がある」と説明しています。ビタミンB12不足はうつ状態を引き起こすと言われており、肉を食べない人に起こりやすい症状です。加えて、うつ状態の人たちが、晴れない気持ちを切り替えようとベジタリアンダイエットに挑戦しているというケースもあると、専門家は指摘しています。

6.摂食障害

上記の調査によると、ベジタリアンの人たちの内、約4%が「過食」「嘔吐」「ダイエットピルの服用」「異常なまでの食事制限」などの経験があるとのこと。これに対し、肉を食べている人で同じ回答をしたのは0.8%という結果でした。

別の調査によると、摂食障害の治療を受けたことのある人の数は、通常の人口比にくらべ、ベジタリアンは4倍もいるとのこと。また別の調査では、摂食障害(特に拒食症)の人の約半数はベジタリアン同様の食生活をしていると指摘しています。

もちろん、すべてのベジタリアンやビーガンの人たちに"病気の疑いがある"わけではありません。しかし動物性タンパク質をかたくなに拒否し続けたり、ビーガン料理がないレストランでパニックを起こしてしまったりする場合、実はもっと深い問題が潜んでいるのかもしれません。

この翻訳は、抄訳です。

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