エミリー・バドールさんは、20歳のイギリス人モデル。コスモポリタン アメリカ版によると、彼女はこの数カ月の間に、自分自身の"パーフェクト"とは言えない写真と本当の気持ちを告白し、人々の共感を集めているそう。

バドールさんがインタビューで語ったところによれば、それはそもそも自分のために始めたことで、インスタグラムを使ったのは、自分の中のセルフイメージを壊すため。フォロワーからはネガティブな反応があるだろうと予測していたのだとか。

最初の投稿は、2枚の写真を並べたもの。1枚目は彼女が最も細かった2015年の7月の写真で、もう1枚は現在の写真。「左は2015年の7月で、私が1番軽かったとき。何キロだったかは言えないけど、サイズは46でウェストは58㎝しかなかった。そして、自分が太ってると思ってた」と、バドールさん。

instagramView full post on Instagram

…それまで私にはほとんどボディイメージの問題がなかったのに、モデルになってからは、急激に悪化した。どこにも居場所がなくて、背が低いことや、人種が混じっているのが気になって。1年ちょっとしかモデルをしてないけど、オーディションに行くたびにすごく不安だったわ。オーディション結果の連絡が来ないと、理由を考えるようになった。「私、太りすぎ?」って。2015年は、自分のサイズに強迫的になって、毎日エクササイズをして、炭水化物には見向きもしなかった。体調も悪くて、目まいがしたし、疲れ果ててた。最終的には、日常的にパニック障害を起こすようになって、鏡を見るのがイヤでベッドから出られなくなった。この頃、仕事は1番多くなっていて、世界中を旅してた。だから、"細ければ細いほど仕事が来るんだ"と思い込んでたの。あまりの自己嫌悪の強さに、何かを変えなくちゃと思って、仕事を少し休んで、自分を愛することに力を注ぐようにした。そうしたら、今朝久しぶりに、自分のことを受け入れられたわ。

この投稿には多くのポジティブな反応が寄せられたようで、その内容にバドールさんは感激。

どうしよう、みんながくれたコメントで本当に涙が出ました。みんな、大好きです。

自称フェミニストであるバドールさんは、モデル業界の冷酷さや、女性が特定の容貌を保持することを要求する社会のあり方についても発言。「(モデルの仕事を始める)以前は、自分の人種的なアイデンティティを問うこともなかったし、ボディイメージや不安の問題も感じていませんでした。なんとかやっていたんです」と、バドールさん。「モデルの多くがこの問題に苦しんでいるのは、衝撃です。私の事務所に所属するモデルの1人が、不安はこの業界のせいだと言っていました。経験した人ならわかります」。

つい10分前は、この写真を投稿しないつもりだった。「この写真、太ももが太く見える!」と思って。誰かに悪口を言われるのが怖くて、コメントのチェックもしなかった。自分を愛する方法を学ぶのって、とてつもなく難しいわ。私もよく失敗するの。ファッション業界が"正しい"と主張する美の基準に、影響を受けないでいることもすごく難しい。でも、みんなには強くあってほしいの。あなたはそのままで完璧なんだってことを、どうか忘れないで。 …みんなのコメント見ました。見てよかった。この業界が変わらなくちゃいけないのであって、自分が変わる必要はないとわかったから。

白人とマレーシア人の混血であるバドールさんは、フォロワーの人々に、自分の体だけでなく、自分のルーツにも誇りを持って欲しいと願っているそう。オンライン・ファッションマガジン<i-D>に、ファッション業界の何を変えたいかと問われたバドールさんは、"多様性がカギ"だと回答。「一定タイプのモデルだけを使うのを止めるべきです。ファッションは全ての人を代表するものでなくてはいけません。誰にも自分が排除されていると感じさせてはいけないんです」。

また、最近の投稿ではこうも言っていたバドールさん。「誰にも"パーフェクト"にならなくてはいけない理由なんてないわ。女性の体が性的な対象としてばかり見られることや、見かけで女性の価値を決めていいという風潮にはウンザリ」。

私は自分のたるんだお腹を愛することを覚え始めています。二度と平らなお腹にはならないというわけじゃないけど、それはそれでOK! これは、私自身へのメッセージ。「あなたが他のインスタグラムモデルたちみたいに見えなくても、何も問題はないし、素晴らしいわ。あなたは自分でいるだけで十分なの」。

では、モデルの卵たちへのアドバイスは? 「覚えておいて、誰もパーフェクトじゃないし、誰かのために自分を変える必要はないのよ」。その通り!

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:mayuko akimoto

COSMOPOLITAN US