日本のオーガニック野菜・フルーツって割ときれいで形もいいですよね。
メルボルンの八百屋では色や大きさはばらばら。ボッコボコで虫食いもあって虫が付いているものも多かったです。
でも、それが本当に美味しいのでいつの間にか虫がいたら「ラッキー!美味しいんだな!」って思うようになったんです。あまりにも見かけの悪いものはすぐにディスカウントプライスにされて、バナナなどはちょうど熟しているものが安くなっているので便利でした。
本物のおいしさ! ボコボコのオーガニック野菜・フルーツたち。
私のみつけた八百屋さん
とある老舗の八百屋さんに自転車で往復1時間かけて通っていました。雰囲気は日本にある八百屋さんに近く、野菜などが小さな冷蔵ショーケースや仕入れた段ボール箱にそのまま入れてあって、正直見かけは良くありませんでした。
最初は安くて美味しいという理由で通っていたんですが、通い続けるうちに気づいたことがあります。
その八百屋さんは店構えが悪いという点に目をつぶれば、どこの地域から来たか、オーガニックか、バイオダイナミック、スモールファームなのかを詳しく書いてあり、スタッフに聞けば「その野菜は親しい農家さんからの野菜で、オーガニックの認定は取っていないけどオーガニック農法で育った野菜だよ」などと教えてくれる正直で親切な八百屋さんだったんです。
この八百屋さんに出会って、本当に良い八百屋さんは、「消費者の知りたい情報をきちんと提供し、リーズナブルプライスで野菜を提供するお客さんの気持ちを考えている」と気づきました。
メルボルンの大型のスーパーでもオーガニック野菜コーナーはありましたが、八百屋さんに比べて見かけの良い野菜が多く新鮮さをあまり感じませんでした。スタッフからは八百屋さんのような細かい情報はもらえません。
この経験から、食材を扱うお店について大切なこと、それは「生産者(農家など)と私たち消費者の間を繋げてくれること、そして消費者に対して正直かどうか」だとつくづく感じています。
日本でも買える、私の信頼できる八百屋さん
東京でもフードアンドカンパニーのようなおしゃれなオーガニックグロッサリーがぞくぞくとできていてうれしいです。フードアンドカンパニーのポリシーはまさに理想的です。
そして八百屋さんは、表参道のクレヨンハウスの野菜市場。心から信頼できるお店で、私はほとんどの食材をそこで買っていました。
スタッフが商品をよく把握していて、お客さんを心から大切にしている八百屋さんです。品数は少ないですが、十分です。その時にオススメのものをスタッフが教えてくれるので。
ある日「前に買ったトマトが美味しかったのでまた買いに来ました」と言ったら、「今日あるトマトは違う農家のものなんですよ。前回のものより酸味が強いんです」と教えてくれました。もちろんお店が忙しい時もあるので気を遣いますが、そんな素敵なスタッフさんのおかげでお買い物が何倍も楽しくなります。
こんな農家さんにも消費者にもプラスな食料品店、もっと増えればいいなぁ。
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