頭に浮かんでくるイライラや不安を抑えきれなくて、やるべきことに集中できずに困るという人は、意外と多いのでは? イライラがあるだけでなく、集中できないとなるとストレスがたまる悪循環に。そんな人にオススメなのがコスモポリタン イギリス版がお届けするニュース。学術誌『Consciousness and Cognition(意識と認知)』で発表された最新の研究によると、たった10分の瞑想で気持ちを落ち着けることができるとのこと。2017年4月に発表された論文によると、カナダにあるウォータールー大学の研究チームがある実験を実施。不安に関する問題を抱える82人に対し、パソコンで決められたタスクを完了させる。この実験の結果から、目の前にあるタスクに対する参加者の集中力を測った。

次に、参加者を2つのグループに分ける。1つのグループは短い朗読を聴き、もう1つのグループは10分間瞑想をする。その後、もう一度パソコンでのタスクを完了してもらうというもの。

この結果、瞑想をしたグループは、2回目のタスクで大幅に集中力がアップ。研究チームは、マインドフルネス(今この瞬間に注意を向けること)を実行することで、次々に浮かんでくる雑念を払うことができていると考えているそう。次々に雑念が浮かぶのは、よくある不安障害の症状

論文共著者の1人で、ウォータールー大学心理学部の博士課程に在籍するメングラン・スーさんは、「この実験の結果、マインドフルネスを実践することで、不安を抱えた人の心が穏やかになっているのかもしれません。また、瞑想をすることで、心の中にある心配事から、現実世界の"今この瞬間"に意識を向けることができるようになります。そうすると、目の前の仕事への集中力も高まるのではないでしょうか?」とコメント。

もちろん、今回の実験だけでは十分とは言えず、短時間の瞑想と不安を抱えた人の集中力アップの因果関係については、さらに詳しい調査が必要。不安障害で悩む人や不安症状が悪化している人は、必ず医師に相談を。

とはいえ、10分間の瞑想で日々の集中力がアップして、ちょっとした不安を解消できるのだとしたら、試してみてもいいかも!

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Rubicon Solutions, Inc.

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