セックスにまつわるさまざまな効果についてはこれまでにも紹介してきたけれど、コスモポリタン アメリカ版によると、今度は何と「セックスに寿命をのばす効果があるかも」、という研究が発表されたのだとか。医学誌『 Psychoneuroendocrinology (精神神経内分泌学)』のオンライン版で3月に掲載されたこの小規模な研究が、大きな注目を集めているそう。

調査対象は、パートナーや配偶者がいて子供を育てている129人の女性で、研究では彼女たちの染色体の末端にある構造「テロメア」の長さを比較。染色体を保護しているこのテロメアは、体の中の細胞が分裂をくりかえすうちに短くなっていくもので、短くなりすぎると染色体が不安定になり、やがて細胞が活動を停止してしまい、これが「老化」ということになるのだとか。

「テロメアはまさに健康のバロメーター、年齢とともに減っていき、短いほど細胞の変性による疾患や早死にの可能性を高めてしまいます」と<PsyPost.org>に語るのは、カリフォルニア大学のトマス・カベサ・デ・バカ主任研究員。

調査では、女性たちのパートナーとの関係の満足度、ストレスのレベルをはかり、パートナーからサポートがあるか、喧嘩をするか、そして「親密な行為」が週にどのくらいあったかなども報告してもらったそう。

結果、パートナーからのサポートの有無や2人の関係に満足しているかどうかは女性たちのテロメアの長さとはあまり関係なかった一方で、週に1回以上セックスをしていると答えた女性たちは明らかにテロメアが長かった、というデータが。これは、ストレスの程度や愛情関係の質など、結果に影響を与える可能性があるファクターを考慮し調整した後でも変わらなかったとのこと。

ただし、この研究は対象人数が少なめであるほか、観察研究によるものであり、セックスとテロメアの長さ(つまり長寿)との因果関係を科学的に証明するにはいたっていないのが現状。さらに、(参加者の中で)最も健康な女性だから性的にも一番アクティブだった、ということにすぎない可能性も考えられるよう。

さらに大規模な比較試験が待たれるものの、とりあえず今の時点で一番いいのは、パートナーとお互いが望む範囲でなるべくたくさんセックスすることかも。でなければマスターベーションにもメリットがたくさんあるようなので、自分でするのも一案。

もし想像以上にセックスの回数が増えたら? もちろん害にはならないでしょう♡

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Noriko Sasaki (Office Miyazaki Inc.)

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