「健康のためには朝ご飯が大事」とよく耳にしますが、実は米コーネル大学の研究チームが行ったリサーチによると、そういった根拠はないのだとか。

他にも同じような主張をしている研究チームがあるようで、コスモポリタン アメリカ版の健康情報ライター、エリザベス・ナリンズさんが、これらの研究をベースに、朝食が本当に必要なのかどうか検証しています。

その1 朝食が一日の食事で最も重要?

お母さんの言うことは、いつもだいたい正しいもの。でもこの件に関しては、必ずしもそうとは言えないみたい。『朝食が一日の食事で最も重要』というには条件があって、例えば朝食以外はろくに健康的な食事をとれない人にとっては大切でしょう。あと、『朝食が重要』だからといって、パンケーキにワッフル、マフィンといったハイカロリーなものをいつも食べ過ぎていたら、結局は体を壊してしまいます。そう、大事なのは食べるか食べないかではなく、いかにヘルシーな食事をとるかということなんです」

その2 朝食を食べると成績が上がる?

研究結果の中に、朝ごはんを提供する学校では、生徒の成績が上がるという報告があります。ただ、成績が上がるのは、家が貧しくてあまり食事を与えられてない生徒に関してのみ当てはまるんだとか。『朝ごはんを食べるとテストの点数が上がる』というのはデタラメで、子供の場合、空腹で気分が散漫でなければパフォーマンスが上がる、と言った方が正しく、いつ食べたのかということは関係ないようです。また大人の場合はどうかという調査に関しては、今のところあまり多くのリサーチがなされてはいないよう」

その3 朝食を食べないと、ランチをどか食いする?

「これも違うようです。コーネル大学の研究によると、『朝食を抜く人』『炭水化物を含む335キロカロリーの朝食をとる人』『食物繊維を多く含む360キロカロリーの朝食をとる人』の3グループで比較したところ、ランチタイムになると、たしかに朝食を抜いたグループの人たちの空腹度が一番高かったものの、ランチで食べたカロリーは朝食抜きの人たちが一番低く、一日の総摂取カロリーも一番低かったそうです。(このリサーチは、実験室内で行われたものなので、お菓子の誘惑に囲まれたオフィスでは結果は違うのかも…。)」

その4 朝食を食べた方が痩せやすい?

「これもまた違うようです。ヴァンダービルト大学の研究例を紹介します。研究では12週間、52人の肥満女性を対象に、カロリー摂取量は変えず、朝食の習慣を変えて生活をしてもらい、体重の増減を調査しました。期間中、いつも朝食を食べる人には朝食を抜いてもらい、いつも朝食を食べない人には朝食を食べてもらうことに。その結果、前者が後者より、わずかながら体重が減少したそうです。つまり、朝食を食べるか食べないかによって、体重の増減への影響はほとんどないということがわかったのです」

その5 朝ごはんを食べると午前中眠くなる?

「いいえ、朝食を食べると活動的になります。バース大学が行った研究ですが、6週間、痩せ型の成人を、朝食を食べるグループと食べないグループに分け、活動レベルを調査しました。その結果、朝食を食べるグループの人は、食べないグループよりも活動的になることが明らかに。普段はあまり動き回らない人でも、通常より運動量が500キロカロリー増えたんだそうです」

その6 朝食を食べると代謝が上がってカロリーが燃えやすくなる?

「そんなことがあったらいいですよね。でも実際は、朝食がカロリー代謝量に与える影響は少ないようです。バース大学の研究だと、朝食を食べる人は、食べない人と比較して、11キロカロリーだけ代謝が高いのだそう。ということは、たとえば1日に2000~2200キロカロリーを摂取する20代の女性にとっては、ほとんど影響がないってことですね」

まとめ

朝起きて、おなかが減っていれば食べればよし。そうでなければ、体が求めるまで食べなくてOK!

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:Captain & Me, Inc.

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