SM、またはBDSM<サディズム、マゾヒズム、ボンデージ、ディシプリン(調教)・アンド・ドミナンス(支配)>を密かに愛好する人が世界中にいることは、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』シリーズの大ヒットでも証明されたはず。実はこの手の行為には、意外な利点があることが判明したのだとか。

「フロー(The Flow)」という言葉には「流れる」という意味だけでなく「考えや言葉がどんどん出てくる」というニュアンスも含まれているそう。コスモポリタン アメリカ版によると、ある心理学者が、SMはこの"フロー"を活発な状態にさせる効果があることを発見!

さらに科学者によれば、この"フロー"は心理面に働きかけて仕事に対する集中力を高める他、脳を最も生産的でクリエイティブな状態にするのだそう。ノーザン・イリノイ大学の実験調査からも、「SMによる快感は、ストレスや、ストレスによるネガティブな影響を軽減させる効果がある」という新しい報告が。

その実験では、14人のS(主人)とM(服従者)両刀のBDSM経験者に7つのBDSMプレイを実行してもらい、その後唾液のサンプル採取&「意識の覚醒度」を調査するアンケートを実施。

そこから浮かび上がった兆候として、M(服従者)の役割をしている間には一定の"フロー"との関連が観測され、前頭葉の機能低下を緩和させる動きが見られたのだそう。また、役割をS(主人)の方に移すと、さらに"フロー"が活発になり、脳が最もクリエイティブな状態になっていることが判明するという結果に。

とはいえ、BDSMが万人向けではないのも確か。では、「BDSMには抵抗があるけど"フロー"は得たい」、という人はどうしたらいいのか? 心理学者によると「通常よりもハードルが高く、自分が普段使う以上のスキルを要することにチャレンジするといいでしょう。または自分が心から好きなことをしている時…例えばピアノを弾いたり、好きな友達と時間を過ごしたり、好きな仕事をしていたり。これらの行為もあなたに"フロー"を与えてくれますよ。つまり、集中力が猛烈に高まった状態というのは、あなたを覚醒させ、ある種のエクスタシーを与えるんです」。

まとめると、SM行為が引き起こす"フロー"は健康にプラス面の影響を与える、そしてこの"フロー"はSM以外でも、自分の好きなことに集中している状態から引き起こすことが可能、というわけ。

なかなか奥が深いですね。

※この翻訳は抄訳です

Translation: 山下 英子

COSMOPOLITAN UK