生理中に腹痛、むくみ、頭痛、背中の痛み、吐き気、便秘や下痢…さまざまな不調に悩まされるのは仕方がないとしても、生理前に体重が増えるのはなぜ? 不可解な現象に納得できない人も少なくないはず。そこでコスモポリタン アメリカ版が、ニューヨーク州ウェストチェスター郡の婦人科医アリッサ・ドウェック医師の協力を得て、その真相に迫りました。


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生理前に太る原因とは?


ホルモン分泌が上昇する

この現象は、体重の増加ではなく、"変動"と言う方が正確のよう。生理前の数日間、ホルモン分泌の上昇に合わせて起こる体重の変動は一時的なもので、ずっとその体重が続くわけではないのだとか。突然体重が増えたと感じるのは、そのためだそう。

どの程度変動するのかという点についてドウェック医師は、「それほど多い医学文献があるわけではないですが、大多数は1キロ程度のようです。2キロ以上増えるという話も聞いたことがあります」と説明。個々の体によって、幅があるよう。

いつも通りに食事して定期的に運動もしているのに、体重計に乗ったら1キロ以上増えていた…そんなときは次の生理まで何日かを考えてみて。予定日から数日前なら、生理による体重変動なので問題なし

ドウェック医師によると、「生理が始まる前は、プロゲステロンというホルモンの分泌量が増え、それが体重の変動に影響を与えているのです。排卵時にもホルモンの影響で、わずかに体重増加が見られることもあります」とのこと。

体の水分量が増える

一時的な体重増加など月経前症候群を引き起こす原因は、体の水分量が増えることにあるのだそう。「生理前のホルモン変化によって、体が水分を保持しようとするからです」とドウェック医師。塩分や糖分、カフェインが無性にほしくなるのもそのためなのだとか。

体が疲れやすくなる

生理前は疲れやすくなるので運動から遠ざかり、コーヒーの量は増えがち。気分もいらいら、塩分の多いスナック菓子や甘いものを食べたくなる…。

便通が悪くなる

また、便通が悪くなることで体重が増える可能性もあるのだとか。「プロゲステロンは腸内運動にも影響を及ぼし、腸の働きを弱めるので、生理前は便秘になるという人もいます」。それによってむくんだり、太ったと感じたりするよう。

生理前に太ったときの対処法は?

毎月の体重変動に悩まされているのは、ほかの女性たちも同じ。ベストな対処法は体重計に乗らないこと。そして着心地のいい、お気に入りの服を着ること。

ドウェック医師は、次の生理予定日を把握することを勧めているそう。そうすれば、いつ体重が増えるのかが分かり、本当に太ったのではないと安心できるから。塩や砂糖やカフェインの摂取量を計測するのも、過剰な摂取を避けることにつながるとのこと。

ちなみに飲む水の量を減らしても、体の水分保持を止めることはできないのだそう。生理が始まれば体重はすぐに減り、体もいつもの状態に戻るので、ゆったり構えることが大切。生理前の体重増加は、体の正常な機能だということを忘れないで。

※この翻訳は、抄訳です。

TranslationYuko Oguma

COSMOPOLITAN US