栄養についての知識がなくても「野菜と果物=◯、油=☓」ということはなんとなく常識として知っているはず。最初の半分は正しいとしても(汚れていないものを選べば)、最新の研究では、必ずしも油イコール悪というわけではないと指摘されたとか。ただし、科学者達は今でもどの油が病気を予防し、寿命を伸ばしてくれるか、現在でも模索中なんだそう。

コスモポリタン アメリカ版では、5年に渡って行われたとある研究の驚きの結果を紹介している。実験では、9,570人の参加者が、食事の際に飽和脂肪の代わりにオメガ6脂肪酸(別名リノール酸)を多く含む植物油であるコーン油を摂取(飽和脂肪はバター、肉、チーズなど、おいしい食べ物に含まれているものの、血中コレステロールを高める元凶であり、ひいては心臓疾患を引き起こすとみなされているため、忌み嫌われている)した。

予想通り、飽和脂肪を摂取しなかった結果、参加者の悪玉コレステロール値は低下したものの、心臓疾患のリスクは減少しなかったように見えたそう。それどころか、むしろ、死亡率が高まったとか…? ノースカロライナ大学チャペルヒル校で研究科学者として勤務し、今回の研究論文の共同執筆者でもあるデイジー・ザモラ氏は、研究者たちがその原因が解明できなかったとコメント。とはいえ、研究者たちは、どのようにして血中コレステロールが低下したのか、コレステロール値を低くする効果をかき消してしまいかねない現象を起こしうるリノール酸について、より多く消費することがどんな影響を及ぼすのか、という点に注目している。

全ての油が悪だ、または500g近くのバターを食べれば長生きできる、と主張している人など誰もいない。その代わり、研究者たちはコーン、紅花、ひまわり、綿の実、大豆油などに含まれるリノール酸は慢性的な痛みやその他の疾患に関連しているかもしれないと考えている。しかし効果をより深く理解するためにはさらなる研究が必要だと、ザモラ氏は語る。

一方で、ザモラ氏はオリーブ、アボカド、ココナッツなどの果物をはじめ、キャノーラ油などから作られた油はリノール酸の含有分がずっと少ないとも指摘。

知っておくべき7種類の油

1が最も健康に良いと言われるもの(7に行くにつ入れてあまり健康に良くないと言われている)

1.オメガ3脂肪

脳を強化し、心臓疾患やアルツハイマー病を予防する。

(食材)天然のサケ、フラックスシードなど

2.不飽和脂肪酸

食物の燃焼効果をアップし、代謝性疾患を予防する。

(食材)オリーブオイル、アボカドなど

3.多価不飽和脂肪酸

微量でも悪玉コレステロール値を下げ、心臓疾患や2型糖尿病を予防する。

(食材)キャノーラ油、クルミなど

4.飽和脂肪

心臓疾患のリスクを高めず、予防もしない。

(食材)肉、チーズなど

5.中鎖脂肪酸トリグリセリド

心臓疾患のリスクを高める。

(食材)パーム油、マカデミアナッツなど

.オメガ6脂肪酸

摂取し過ぎると、心臓疾患を引き起こす可能性のある炎症の原因になる。

(食材)コーン油、ひまわり油など

7.トランス脂肪

動脈や肝臓を詰まらせ、心臓疾患を引き起こす。

(食材)マーガリン、市販のパイ生地など

一見、植物油はバターよりもずっとヘルシーに思えるけど、長期的には健康に良くないかも。一生、美味しいものを食べ続けながらも、健康でいたければ、オリーブ、アボカド、ココナツ、キャノーラから作られた油のほうが、コーン、ベニバナ、ひまわり、綿の実、大豆から作られた油よりも理想的である可能性が。どうせなら、昔ながらのバターを食べたほうが手っ取り早いかも?

この翻訳は、抄訳です。

Translation:Rubicon solutions

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