知られざる一面…「メンタルヘルスの悩み」を告白したセレブ
誰もが助けを求められる世の中に――。メンタルヘルスの悩みについて語ったセレブをご紹介。
ストレス社会の現代、不安症などのメンタルヘルスの悩みを抱える人は多いけど、それはセレブも同じこと。本記事では、メンタルヘルスの悩みについて語ったセレブをご紹介。勇気あるセレブたちの発言は、きっと多くの人の心に響くはず――。
クリスティン・ベル
ドラマ『ヴェロニカ・マーズ』への出演や『ゴシップガール』の“ゴシップガール”役でも知られるクリスティン・ベル。演技を学ぶために故郷のミシガン州を18歳で離れて以来、不安やうつ病を経験してきたという。
「なぜ毎日ひどい疲れを感じるのかと、自問自答していました。死にたいという気持ちはなく、ただ私を暗い雲が覆っていたのです。本当の自分が、小さな檻の中にいるような気がしていました」
それからは看護師である母の支えや抗うつ薬の服用、心のバランスを保つために定期的なウォーキングをしているとのこと。
ライアン・レイノルズ
映画『デッドプール』や『グリーン・ランタン』など、数々の作品に出演する人気俳優のライアン・レイノルズ。彼はメンタルヘルス月間である5月に、自身のInstagramで不安を“生涯の友”と呼び、同じ悩みを抱える人々に励ましのメッセージを綴った。
「私が予定を入れすぎてしまう理由の一つに、生涯の友である不安があります。もちろん自分が一人でないことは分かってる。そして私のように、忙しすぎて、考えすぎて、働きすぎて、心配しすぎてしまうすべての人へ。どうかあなたは一人でないということを知ってほしいんです」
さらにライアンが抱える不安の原因の一つには、常にピリピリしていた父親の元で育ったことが関係していると語ったことも。
「私の父親は厳しくて、自分自身にも厳しい人だった。私の不安はそこから始まったのかもしれません」
マライア・キャリー
「恋人たちのクリスマス(All I Want For Christmas Is You)」など、数々の大ヒット曲を世に送り出してきたマライア・キャリー。「とにかく仕事ばかりしてきた」と『ピープル』誌に語ったマライアは、双極性障害であると診断されたことを告白。
「とにかくイライラしていて、みんなをがっかりさせてしまうことを常に恐れていたの。結局、私はある種の躁状態を経験していて、最終的に壁にぶつかってしまった」
「私のうつ病の特徴は、全く力が湧いてこなかったこと。孤独で悲しくて、そして自分のキャリアのために必要なことができないということに罪悪感さえ感じていたの」
ドウェイン・ジョンソン
映画『ワイルド・スピード』シリーズへの出演で知られる、ドウェイン・ジョンソンこと“ロック様”。彼も過去にうつ病を患っていたようで、『ピープル』誌に「私が最初にうつ病を経験したのは18歳のときで、この病がどんなものか全く分かっていなかった」と語ったことも。
「気分が落ち込んだりぐらついたり、憂鬱だと感じるときに、周りの人に助けを求めるのは、実はものすごくパワフルなことなんだ」
「特に私たち男性は、人に“弱さを見せられない”という罠に陥る。なぜなら、常に強くありたいし、世界を相手に戦っていると感じたいから。でも、誰もが自分の弱さを受け入れることを学ぶ必要があるんだ」
クリッシー・テイゲン
モデルやTVパーソナリティとして活躍する、クリッシー・テイゲン。プライベートでは3人の子どもの母親である彼女は、産後うつを患っていたと2017年3月に<Glamour>に明かした。
「私は幸せになるために必要なすべてを持っていた。それでも昨年のほとんどの期間は、幸せとは感じられなかったの。12月までは、自分を含め周りの人は知ってたんです。私が産後うつであると」
「すべて上手くいっているのに、どうしてこんな気持ちになるのか…。受け入れられなくて、人に話すことも拒んだの。話したら、なんでも大げさなニュースになるからね」
ケリー・ワシントン
ドラマ『スキャンダル 託された秘密』で、主人公のオリヴィア・ポープを演じたケリー・ワシントン。彼女は2015年に<Glamour>にて、セラピーに行くことの大切さについてコメント。
「私がセラピストに頼っていることをオープンに話す理由は、メンタルヘルスに対する偏見を取り除くのが重要だと思うからです」
「私にとって、脳と心のケアは大切なこと。みんなが歯の健康を維持するように、なぜ助けを求めないのかわからないんです。歯医者に行くのと同じように、精神科医にも相談すべきだと思います」
レナ・ダナム
ドラマ『GIRLS/ガールズ』の製作・監督・脚本・主演を務め、その多彩な才能で注目を集めてきたレナ・ダナム。彼女は2015年に自身のInstagramで、メンタルヘルスに悩む人々へメッセージを送った。
「不安や強迫性障害、そしてうつ病に悩む人へ。周りの人々に運動しろと言われると、本当に余計なお世話と思うよね。私は、薬漬けの16年を経て、やっと周りの声に耳を傾けて運動するようになったの。やってよかったなって思う。おしりの話じゃなくて脳の話ね」
カーソン・デイリー
テレビ司会者やラジオパーソナリティとして活躍する、カーソン・デイリー。彼は10歳のときに、夜驚症(叫び声や泣き声をあげて突然目を覚ます睡眠障害の一種)を患っていたことを明かした。
「私は10歳のときに夜驚症を患ってから、常に不安を感じていました。当時5歳のときに父が亡くなったことが関係していると思っていたけれど、自分がなぜこうなっているのかを理解するための手段を持っていなかった」
「私の症状は20代を通して進行し続け、音楽番組『トータル・リクエスト・ライブ』のセットで、初めてパニック発作を起こしてしまったんです…。不安を抱えているのかもしれないけれど、私には何の問題もない。まるで名誉のバッジのように身につけているよ」
ドリー・パートン
カントリーミュージック界の大御所ドリー・パートンは、一時は自死することも考えたという。また2014年には、自身の家族がうつ病を患っていたとも告白。
「人々は常に私にこう言うの。『いつもに幸せそうね』って。でも、いつも幸せを感じる人なんていないと思う。私は心の優しい人で、何に対しても様々なことを感じてしまうの。それに時々、ただ悲しくなったり、憂鬱な気分になったりもする」
レディー・ガガ
抜群の歌唱力とパフォーマンスで、世界中の人々を魅了するレディー・ガガ。彼女もまた、うつ病や不安症と闘っていたと明かした。
「私は、うつ病や不安症と闘ってきました。それにたくさんの人が悩んでいると思うんです。みんなでメンタルヘルスの悩みを打ち明けて、『私たちに乾杯!』ってできるような世の中になったらいいなと思います」
メーガン妃
ヘンリー王子と結婚し、現在は2児の母であるメーガン妃。彼女は長男のアーチー君を妊娠していたとき、「死にたいという感情が芽生えた」と、2021年3月に司会者のオプラ・ウィンフリーに語ったことも。
また必要な助けを得られるよう努力したが、王室側に阻まれたとも明かした。
「助けを求めるために、最も年配の一人に相談しました。そして私は、このことをみなさんに話そうと思います。なぜなら、助けが必要だと声に出すことを恐れている方がいるからです」
「また、声に出すだけでなく、相談した相手に『ノー』と言われるのがどれほど辛いことかも私は知っているのです」
さらにメーガン妃は、王室の人事部を尋ね、はっきりと「助けが必要」だと伝えていたという。
キャサリン・ゼタ=ジョーンズ
映画『シカゴ』でアカデミー助演女優賞を受賞し、数多くのヒット作に出演してきたキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。彼女は2011年の『ピープル』誌で、双極Ⅱ型障害であることを明かし、このようにコメント。
「私が双極Ⅱ型障害であると明かしたことで、誰かに助けを求める人が一人でもいるのなら、それだけ価値のある告白だったと思う。黙って苦しむ必要はなく、助けを求めるのも恥ずかしいことではないの」
ブルック・シールズ
80年代に一世を風靡し、今もなお活躍するブルック・シールズ。彼女は自身の産後うつの経験について、2005年に『ニューヨーク・タイムズ』寄稿したそう。
「私は、娘のローワンの泣き声に耐えられなかった。夫が娘を連れてくる瞬間を、いつも恐れていたの。娘と離れたかったし、自分自身も消えたいと思ってた」
「当時は本当に最悪な時期で、落ち込んだときにはボトルいっぱいの錠剤を飲み込むか、アパートの窓から飛び降りようと考えていたの」
キャリー・フィッシャー
映画『スター・ウォーズ』シリーズのレイア・オーガナ役で知られる故キャリー・フィッシャー。女優であり作家でもある彼女は、2016年に『ガーディアン』誌でのコラムで、自身と同じ双極性障害に悩む読者に以下のようにアドバイスを送った。
「私たちは、挑戦的な病気を与えられている。この挑戦に対処する以外、選択肢はないんです。ヒーローになるチャンスだと考えてみて下さい」
「また、私たちの病をシェアすることは、同じ悩みを抱える人たちの良い手本になる機会。だからこそ、どんなに小さいコミュニティでもいいから、双極性障害の人が集まる場を見つけて、自身の経験を話したり、共通する部分を見つけて安心感を得ることが大切になるのです」
クリス・エヴァンス
キャプテン・アメリカ役としてはもちろん、コメディ映画でも活躍するクリス・エヴァンス。彼は、2016年に『ローリング・ストーン』誌で、“ロサンゼルス”についてこう語った。
「私は決してロサンゼルスを非難しているわけではない。ロサンゼルスは、私が仕事やミーティングをする場所だけど、残念なことに不安を感じる場所でもあるんだ」
「そして、時にロサンゼルスは最高だよ。ときどき夕日を見ながら、こんな風にドライブすることがある。『ハリウッドのくそったれ』ってね」
ガボレイ・シディベ
映画『プレシャス』への出演で知られる、女優のガボレイ・シディベ。2017年に『ピープル』誌に、自身のうつ病について以下のように語ったことも。
「私は、うつ病を解剖学的な一部であり、化学的で生物学的なものであると受け入れたの。問題が大きすぎて自分で気持ちを切り替えられないときは、とにかくセラピストに会いに行く。私たちはみんな、セラピーに通うべきね」
ケリー・クラークソン
人気オーディション番組『アメリカン・アイドル』の第1シーズンで見事優勝し、その後歌手として人々を魅了してきたケリー・クラークソン。彼女は、2020年6月に放送された『The Kelly Clarkson Show』で「私はうつ病に苦しんできたの」と明かした。
「特にクリエイティブな世界では、多くの人が幼い頃から、『頑張って前を向け』『君なら乗り越えられる』と教えられてきたと思う。また特に女性は、『汗をかいているところを見られるな』とも言われたきたよね。私にとってうつ病に対処するのは、日常に対処していることと同じなの」
アマンダ・セイフライド
映画『マンマ・ミーア!』や『レ・ミゼラブル』への出演で知られ、歌唱力も抜群な女優のアマンダ・セイフライド。彼女は2016年の『Allure』誌で強迫性障害を患っていることを告白。
「心の病は目に見えません。塊があるわけでも、腫瘍があるわけでもない。でも私は精神病を患っている。なぜそれを証明しなきゃならないの?」
「私は強迫性障害からくる、かなりひどい不安を抱えていて、脳に腫瘍があるとも思っていたの」
ウィノナ・ライダー
Netflixドラマ『ストレンジャー・シングス』で、シングルマザーのジョイス・バイヤーズ役を演じているウィノナ・ライダー。2016年の<The Cut>では、自身がうつ病について明かしたことに「後悔はない」とコメント。
「私は、自分が経験したうつ病について告白したことに後悔してません。ありきたりなことに聞こえるかもしれないけれど、あるとき私のところへ女性が来て、『あなたがうつ病だと告白してくれたのは、私にとても意味があることだった』と言ってくれたんです」
「誰かが本当に辛い時間を過ごしたり、恥ずかしさを感じたり、うつ病であることを隠そうとしたとき、私が明かしたことには意味があったと思います」
コートニー・カーダシアン
華やかなセレブ生活が度々話題となるカーダシアン一家。長女コートニー・カーダシアンは、自身のブログで精神面において気を付けていることを綴った。
「誰にでも人生には辛い時期がある。私は普段は神経質な人間じゃないけど、不安になることはあるの。吐き気もするし。すごくひどいときは食べられない気がするけど、健康でいるように気をつけてる」
「それでも不安が極まると、1日中体の中で熱が燃えてるみたいになるの。そういう日は、基本的に症状を悪化させるようなカフェインやアルコール、糖分の多い物は摂らないようにしてる」
「唯一、本当に効き目があったのはワークアウト。もちろん、不安な日はワークアウトもきついけど、それでもがんばると気分がいいの!」