女性向け生活情報誌<Good Housekeeping>のビューティー・エディターであるサマンサ・エスコバール。彼女が先日SNSで、自身の体重、身長、洋服やブラのサイズまで赤裸々に公表! なぜそんなことを始めたのか、それによってどんな効果があったのか。女性ならきっと誰もが思い当たる様々な思いを綴った彼女のレポートを、コスモポリタン アメリカ版からお届けします。

私たちがもっと自分の体重について正直になれば、体重と実際の外見についての現実的な見方が出来てきます。

「注:この文章は、体重と摂食障害について書かれています。

私はある時まで、自分の体重を公表するなんて恥ずかしくてできませんでした。だから、周囲の人々がなぜ私がこんなことをして平気なのかと不思議がる気持ちもよくわかります。でも、私は自分が痩せていることより、自分の価値が体重と関係ないと思えるようになりたかったのです。だから、自分の体重と自撮り写真をツイッターに載せることにしました」

【最初のツイート】

「すべてはこんな風に始まりました。友達のアンジェラがツイッターの自己紹介に自分の体重を記入しているのを見て、『いいな、でも自分には絶対できない』と思ったのです。それから、なぜそんなに抵抗があるのだろうと考え始めました。私のセルフイメージ20代の半ばの頃より劇的に良くなっているけれど、体重を公表するとなると不安が残りました。だからこそ、やってみたのです。それでどうなったかというと…何も変わりませんでした! ただ、過去数カ月の間に時々、"なぜ体重78㎏って書いたの?"と聞かれることがありました。そこで、数週間前に、理由をツイートし始めたのです」

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時々、なぜツイッターの自己紹介に自分の体重を書いたのか聞かれるけど、それは自分とちがう体重の人が実際にどう見えるかについて、人々が何のイメージも持っていないのはおかしいと思ったから。

「私が大きめサイズの店で洋服を買っているのを知って、人々がいかに驚いているかということも書きました」

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洋服のサイズを偽ったり、体重を少なめに言ったりしなきゃいけない雰囲気のせいで、妙に体重を口に出せなくなってる。

自分の体重やサイズを正直に言うメリットは、人々が、私が大きめサイズの店で洋服を買っていることに驚いているのを知ること。それはつまり、彼らが大きめサイズが実際にどう見えるかを知らないってことだから。

「いくつかのツイートの後、私は全身写真と体重(78㎏)、身長(約170㎝)、洋服やブラのサイズ(アメリカサイズ121495E)を公表することにしました。そして、みんなにも同じように私にツイートし返してくれるようにすすめました」

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自分の姿が気に入らない時がないわけじゃないけど、「ねえ、なんで自分に不満なの?」って自問することは大事だと思う。

とにかく、皆さんに話したとおり、私は78キロで12/14サイズです。で、これがその姿。そちらはどう? あなたのステキな自撮り写真もぜひ私に見せて!!

「これに対して、こんなにたくさんの反応があるとは思いもしませんでしたが、多くの魅力的な人々が自分の身長と体重を添えて、自撮り写真を投稿してくれました」

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5フィート10インチ(約177cm) 180ポンド(約81キロ) 男でも女でもない&好きな服がいまいち似合わないけど、自分なりにオシャレを楽しんでます。

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私は5フィート4インチ(約162㎝)で160ポンド(約72キロ)!

大学以来体重を量ってなかったけど、たぶん5フィート8インチ(約172cm)で240ポンド(約109キロ)、サイズは通常18

ハーーーイ! 私は5フィート6インチ(約167cm)で130ポンド(約59キロ)、サイズは6ぐらいで今も自分の体を愛そうと努力中(コロコロ変わるの)。

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5フィート6インチ(約167cm)、250ポンド(約113キロ)でサイズは18から20

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5フィート6インチ(約167cm)、160ポンド(約72キロ)ぐらい? 上着は38で、パンツは34/36。唯一、僕の部屋と鏡が汚れていることが残念(笑)。

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5フィート8インチ(約173cm)、164ポンド(約74キロ)。曲線美がけっこう自慢。

「最初は多くの人が、投稿するのを躊躇しているようでしたが、一旦本当のことを書いたり姿を見せ始めると、こういう話題を熱望している人たちがいたことがはっきりとわかりました」

【なぜ私はいつもウソをついてきたか】

「話を昔に戻しましょう。私は自分の体についてはかなり複雑な経緯を持っています。ここ数年はだいぶ良くなりましたが、14年かそこら摂食障害と闘っています。大うつ病性障害と、PTSD(心的外傷後ストレス障害)と強迫神経症が強力に結びついたことで、過食症が悪化したのです。今では正直に話し、時には過去をジョークにできるぐらいに回復しましたが、いくつかの症状は一生ついて回ることでしょう。

最も摂食障害が深刻だった時、私は数字にとりつかれていました。摂取したカロリー、消費したカロリー、その差。数字の上下に合わせて一喜一憂する日々でした。今はだいぶ良くなりましたが、心の底には深い後遺症がずっと残っています。私は人生のかなりの時間を、体重をいつわることによって自分にも他人にも、自分がうまくやれていると納得させようとして来ました。世間の基準に合わせて、"自分は健康で、価値があるのだ"と」

【絶え間ないプレッシャー】

「メディアに登場する女性キャラクターはたいていスリムです。必然的に、多様な身体性を持つ人(たとえば非白人、生まれ持った性別に違和感を持つ人々や、障がい者の人々)の姿はあまり見られません。メディアでは、1つの基準に従って美しいと見なされた人々以外は、あまり見られないようになっているのです。

より多角的な視点を得るため、私は何人かの人々に、なぜ体重をいつわる必要を感じたのか聞いてみました。以下は、回答のサンプルです。

『いつから体重を気にするようになったのか覚えてないけど、理想の体重じゃないときは、何かしら言い訳をしてた。人によく、"そんな体重に見えない"って言われてたから、実際の体重を言う代わりに、自分がそう見えるような体重を答えるのは簡単だった』(エマ/32歳)

『特にうつと不安が最高潮に達すると、過食と闘います。今、ちょうど200ポンド(約90キロ)弱。2年前は少なくとも今より40ポンド(約18キロ)は痩せてた。数字ほど太ったように見えないから、体重の話題になるといつも160(約72キロ)って言ってる。それから、痩せている友達と一緒にいる時は、サイズ10なのに、6だって言い張ってる』(アンドレア/20歳)

『どこからプレッシャーが来るのかわからない。数年前、車の免許証を更新した時、もし自分が行方不明になって、新聞に125ポンド(約57キロ)の女性って書かれたらどうしようと思って何キロか落としたんだけど、後でバカらしいって気づいた。私は5フィート2インチ(約157cm)で、よく小さいね、って言われるんだけど、もし自分が本当は何キロあるか言ったら、相手をがっかりさせそうな気がしてた』(ジニー・モナコ/25歳)

『私は母に自分の体重をいつわっています。なぜなら、本当の数字を言ったら、彼女は大騒ぎして、私のことを"おデブちゃん"なんて呼びかねないから』(ナタリー/22歳)

パーティーして、メイクして、いい気分。

【レッテルをはがす】

「上記で明らかなように、ウソをつく主な理由の1つは体重をめぐる否定的なレッテルです。社会は、痩せすぎているのはよくないけれど、痩せている方が本質的に良いという考えを推し進めてきました。

もっとも、痩せている人の中には、『自慢している』と言われることを恐れたり、もっと最悪な場合、摂食障害だと思われるのを恐れて人前で自分の体重を偽る必要に迫られる人もいます。悪循環なのです。誰もが自分の体重を一定に見せるプレッシャーを感じ、実際他人がどれくらいの重さなのかさえ知らないのです。

例えば、あなたが14歳の少女で、家族からずっと"100 キロ"という言葉を否定的な文脈で聞かされてきたとします。『ああ、あの女の人、太ってる。100キロぐらいあるんじゃない?』とか『私、太っちゃった。100キロぐらいあるように見えちゃう』など。すると、100キロに対する否定的なレッテルが貼られるだけでなく、100キロの人間の非現実的なイメージも植えつけられてしまいます。すると、あなたが仮に100キロを超えた時、自分が実際に健康かどうかにかかわらず、自分の中の声がそれは悪いことだ、やせなければいけない、とささやくようになるのです。

私自身は今、サイズが小さくなることも、体重が減ることも望んでいません。どんな体重でも、スキースーツを着たり、ミニスカートを履いたり、小さなビキニを着ることを楽しみたいと思います。

でも、実際はそうはいきません。サイズに対する偏見は存在しますし、サイズが20の人と6の人では、世間の反応はかなり違います。

私が考える、前向きなレッテルのはがし方は2つ。1つは、あらゆる体型、人種や能力、ジェンダーの人々が表に出ること。それによって、誰もが現在の基準からの隔たりに沿って自分を評価し、否定しなくてすみます。そして、私たちがもっと自分の体重について正直になれば、体重と実際の外見についての現実的な見方が出来てきます。そうすれば、数字に惑わされることもなくなるでしょう。

あなたも仲間に入りたい? じゃあ、あなたの本当の体重を誰かに伝えるか、信頼できる人とボディ・イメージについて話してみて。別に、世界中に自撮り写真と体重を公表する必要はないんです。小さな一歩だって、確実に前に進んでいるのですから」

※この翻訳は抄訳です。

Translation:mayuko akimoto

COSMOPOLITAN US