【Mamiの気になりニュース番外編】
「バイリンガルニュース」のMCを務めるMamiが、ちょっと気になるニュースをピックアップ。ライターyokoが深掘りした記事をお届けします!
イギリスで、乳がんの手術により乳首を失くした友人のために、タトゥーの修行をし、リアルな乳首を描いた女性が話題を呼んでいます。
4歳の娘をもつレイチェル・ケネディーさんは元々美容師でしたが、親友のアンドリア・ハリスさんが乳がんと闘っていることを知り、入れ墨師になることを決心。修行にかかった金額はおよそ1,200ポンドとのこと。実際に乳首を描いていくまでにかかったのは、およそ3時間だったという。
「完成したところを見たとき、本当に感動しました。物理的な変化だけでなく、心にも変化がもたらされました」とアンドリアさんは語りました。
タトゥーを施したレイチェルさんは「これからもライフワークとして、多くの女性たちを救っていきたい。辛い経験をした女性たちに、また自分は美しいと感じてもらい、希望を持ってもらいたい」とコメントしています。
他にも、大事な人のためにタトゥーを施したケースがあります。
アメリカのノエル・フラナスさんは、乳がんと診断され両乳腺切除を受けた義理の姉妹のために、乳首のようなタトゥーではなく、何か彼女が喜ぶようなタトゥーを入れてあげたいと思ったことをきっかけに、NPO『P.ink(ピンク)』を立ち上げました。
このNPOは、乳がん手術を受けた女性たちにタトゥーアーティストを紹介し、胸にデザインを入れるという選択を提供、。心を癒すことを目的とした団体です。
「タトゥーをする前は鏡の前に立つと辛い記憶がよみがえってきましたが、今は鏡を見ると心動かされ癒される気持ちになります」と、施述を受けた女性はコメント。
日本では、欧米に比べると、タトゥーに悪いイメージをもつ人は多いようで、受け入れられ難いかもしれません。しかし近年、日本での乳がん件数は増加傾向にあり、現在12人に1人が患うと言われています。今後は日本でも、このような心を癒すための活動やクリエイティブな考え方が浸透し、受け入れられていくといいですね。