「ダイエット中はお酒を控えなきゃ」と、アルコールのカロリーを気にしている人も多いと思うけど、アルコールだけが太る原因ではないみたい。太ってしまう真の原因は、「お酒と一緒に食べること」にあるんだとか。

お酒を飲んでいるとき、私たちの想像以上に体には負担がかかっているのだそう。そして体はアルコールを分解して排出することを優先するため、食べ物の毒素をきちんと排出することができないらしい。太ってしまう原因はここにあるんだとか。

そこで、イギリスをはじめ世界各国に展開するフィットネスジム<Fitness First>のトレーナー、ミシャル・ダサーニ氏に、コスモポリタン イギリス版がインタビュー。お酒と食事が減量にどう影響するかをより詳しく学んでみましょう。

1. インスリン感受性の影響で、脂肪が蓄えられる

「インスリン感受性(インスリンの効き目を発揮する働き)は、食べたものの栄養素を、体内のどの細胞に蓄えるかを決定するのに大きく影響します。あなたのインスリン感受性が正常なら、栄養素は筋肉細胞にまで届き、正常でないときは、脂肪細胞に送り込まれてしまいます。ただし、普段はインスリン感受性が正常だったとしても、その働きを阻害するのがアルコールなんです。アルコールはインスリン感受性を鈍くするので、飲みながら食べると、その大半のカロリーが脂肪細胞に蓄えられてしまうのです。また、脂肪が減りにくくなり、さらには体が余計に脂肪を蓄えようとする原因にもなります」

2. 肝機能への負担が、脂肪代謝を止めてる!?

「肝臓は、脂肪を燃やすのに大きな役割を担う臓器です。ただ、さらに大事な役割は、不要な物質や毒素を体内から排出することにあります。実は、アルコールって毒素、または猛毒としてみなされるんです。よって、アルコールを摂取すると、肝臓は脂肪燃焼機能を働かせるよりも先に、その毒を排出しようとして働きます。例えばですが、ワイン1杯分のアルコールを代謝するには、3時間もかかるんです。毎日お酒を飲むという人は、脂肪を蓄えても、燃やしている暇なんてないってことになってしまいますよ」

3. 自己抑止力が低下し、体に良くない食生活を選んでしまう

「よく知られていると思いますが、アルコールは脳を麻痺させ自己抑止力を低下させてしまいます。飲んだ翌朝に襲われる、"やってしまった!"という後悔もいただけませんが、酔いが少しでも残っていると、体に良くない食べ物を選んでしまうことがあるんです。手軽でささっと食べられるものを選んでしまうことってないですか? これの何がいけないかというと、そういう食べ物はカロリーばかりが高くて栄養価が低いという点。これでは健康的に痩せることはできません」

4. 甲状腺が機能せず、代謝が落ちやすくなる

「甲状腺にはホルモンを分泌して代謝をコントロールする機能があります。代謝がいいということは、カロリーを燃やしやすく痩せやすい体につながります。しかし、お酒は少量であっても、甲状腺から分泌されるホルモン量を抑制してしまうのです。よって、飲みながら食べてしまうと、代謝が下がり、食べたもののカロリー消費にも時間がかかることになります。消費しきれないカロリーは脂肪として体に蓄積されるので、結果痩せにくい、ということになるんです」

お酒もおいしい食事も、ほどほどにしないといけませんね。シメのラーメン、控えた方がいいかも…。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Captain & Me, Inc.

COSMOPOLITAN UK