米人気テレビドラマ『サマンサ Who?』などで知られる女優のクリスティナ・アップルゲイト。2009年にはエミー賞で主演女優賞にもノミーネートされた彼女が、アメリカのトーク番組のインタビューで、卵巣と卵管を摘出したことを初めて告白した。彼女にとっての「生きる大切さ」について語った。

今回卵巣と卵管を摘出した手術を受けたこのことについて、トーク番組「TODAY」でこのように語っている。

2週間前に卵巣と卵管を摘出したわ。私のいとこは、2008年に卵巣がんで亡くなったの。でも、全部処置したから大丈夫、私はそれを防げるわ。もうこれで安心。1つ心配事が減ったわね。あとはバスにひかれて事故に遭わないように願わなきゃ。

現在45歳になるクリスティナ。<E! News>によれば、9年前の2008年に卵巣がんで彼女のいとこが他界。同年に、今度はクリスティナ自身が乳がんと診断され両乳房切除の手術を行っていた。

クリスティナは「BRCA1」という、がん抑制遺伝子のひとつの変異により乳がんを患ったのだそう。両乳房切除の手術を行ったため、マンモグラフィーの必要はないものの「がん専門医のもとで年に2回検診を受けている」とも話している。

彼女には、夫でミュージシャンのマーティン・レノーブルとの間に生まれた6歳の娘セイディーちゃんがいる。娘が将来的に乳がんを患う可能性についてもコメント。

私の娘が「BRCA1」にかかる可能性は、非常に高いわ。だからなるべくクリーンな食べ物を与えているの。彼女がストレスを感じさせないようにもしてる。最善の努力はしているの。でも20年後、セイディーも検診を受け始めなきゃね。その頃までに、もっと効果的な治療法が開発されていることを願うわ。でも、娘がもしかしたら…と考えるだけで悲しい。

今回、自身が受けた手術をきっかけに、「生きるている中で、何が大切なのか」改めて気づかされたというクリスティナ。生活や娘との関係についてこのように語った。

人生をとてもシンプルにキープしているわ。仕事をしなくてもいいっていう自由があって、すごく幸運よ。娘の母親でいること、彼女と24時間一緒にいることが大好き。私がやらなきゃいけないことを片付けて、娘の食事を作ってサッカーに連れて行ってね。週に6、7時間ほど娘が通う学校で働いているのよ。やる気がみなぎっているわ! それが私の仕事なの。私の今の人生が大好き。こうやって、この時間を感じられることにも感謝してる。

このように話すクリスティナは、自身の経験を踏まえて「Right Action for Women」で乳がんの可能性が高い女性や、経済的に乳がん検診を受けることが困難な女性への支援活動も行っている。