ただでさえ運動はツラいのに、夏に運動なんて絶対イヤ!って人は多いはず。暑さは運動をサボる言い訳にもってこい。ところが、コスモポリタン アメリカ版が紹介する、最近の学術誌『ストレングス&コンディショニング(Journal of Strength & Conditioning Research』の研究結果によれば、暑さに慣らす方法があり、さらに、嬉しいことに「お風呂」がフィットネス効果を高めるんだとか!論文を掲載した研究チームによると、被験者の数こそ少ないものの(男性8名、女性1名、合計9名)、実験内容は非常に綿密。ランナーは次の4種類の事前準備のもと、気温約32度の中、5キロのランニングをしたとのこと。

A.まったく準備なしのランニング

B.体をあらかじめ冷やすために冷感素材のベストとアンダーウェアを着用し、ランニングの前に両腕を冷水に浸けて冷やす

C.体を暑さに順応させるために、ランニング前の5日間、気温約37度で90分間のサイクリングをする

D.「B」と「C」の両方を併用

結果は最も速く走れたのは5日間のサイクリングで暑さに慣れた「C」で、まったく準備をしなかったときに比べて、6.5%もタイムを短縮できたのだとか。あらかじめ体を冷やした「B」も、若干ながら短縮できたとのこと。そして、2つを組み合わせた「D」では、「C」とあまり違いはなかったのだそう。

さて、この実験結果を検証するための実験はまだ行われていないらしいけど、1つ確かなことは、時間をかけて体を暑さに慣らしておくことで、早いタイミングでたくさん汗をかけるようになること。汗をかくことで体を冷やし、心臓への負担も減るのだとか。逆に、汗をかかないと体温を下げるために皮膚への血流が増え、その分、筋肉への血流が悪くなり、パフォーマンスも落ちるというわけ。

そして、暑さ対策として研究チームがオススメする方法が90分のサイクリング以外にも! それが「お風呂」!この論文の筆頭著者でマレーシアのスポーツ省で主任心理学者を務めるカール・ジェームズ氏は、<ニューヨーク・タイムズ>の取材に対し、次のようにコメント。「30分のランニングの後、30分入浴すると同じような効果が得られますよ。理論的には、ランニングの後にお風呂に浸かって体を温めることで、次回のランニングで暑さに体が順応しやすくなるんです。実際、運動の後にお風呂に入ると気分がいいでしょう? それに、頑張って運動したんだから、そのくらいのご褒美は当然ですよ!」。

これは、早速試してみたい!

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:Rubicon Solutions, Inc

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