大切なのは「痩せること」じゃなく、「健康的に生きること」!

自分の健康状態をはかるのに、体重を目安にしている人は多いのでは? しかし、体重計の目盛りだけでは、病気のリスクや、身体および心の健康状態についてはわからないのも事実。

『Journal of Obesity(肥満ジャーナル)』で発表された論文では、体重にこだわることは「利益より害をもたらす」と指摘されています。というのも、「健康的な体重」=「健康そのもの」と結びつけることで、体重の重い人は恥ずかしい気持ちになり、やせすぎの人は健康に注意しないようになるからだそう。つまり、太っているけど健康な人もいれば、標準的な体重だけど不健康な人もいるということ。

ホリスティックヘルス教育の修士号を持ち、<Association of Size Diversity and Health(サイズの多様性と健康協会)>の代表を務めるフォール・ファーガソン氏は「血圧は健康に結びついているが、単にひとつの危険因子にすぎない。健康はもっと特別な意味合いを持つ。健康は計測できる現象ではない」と語っています。

また、健康状態は人それぞれで、詳細を語るには医学の知識や血液検査、多数の臨床試験が必要なのだとか。では、健康かどうか自分で調べるには? ファーガソン氏によると、体重計に乗るのではなく、以下の健康サインをチェックすればいいとのこと。

1.加工食品より自然食品を食べている

健康において食べ物は大切な役割を担っています。しかし、食生活というものは極端になりがち。サラダだけを食べることは、決して健康を保証してはくれないそうです。ファーガソン氏によると「自分でできる最もシンプルなことのひとつは、自然食品を多めに食べ、加工食品は少なめに食べること」。例えば、ハムやソーセージなどの加工されたお肉より、鶏の胸肉のような脂肪が少ないタンパク質。パン、フライドポテト、クラッカーより、玄米やキヌアのような全粒穀物。そして、野菜と果物もたっぷりと食べるようにしましょう。

2.空腹時に食べて、満腹時には食べていない

先述の論文によると、満腹時に食べるのを控えている人は、より健康的で気分も安定しているという結果が出ているのだそう。でも、ついつい食べてしまうのが人間というもの。まず食事中、食後30分、食後2時間の体調を気にしてみて。どの食品を食べると空腹感が満たされてエネルギーが持続し、どの食品を食べると太った感覚や身体が重い感覚になるかがわかれば、食べる楽しみとの両面から食品を見直せます。そうすれば、身体に負担のかかる食品は食べなくなり、必要な量を食べるようになるでしょう。

3.スイーツ、揚げ物、不健康そうな食品を食べても自分を責めない

理由は2つ。「めちゃくちゃ美味しい」し、「毎日食べるわけではない」から。また、たまに不健康な食品を食べることにより、健康によい食品で体が満たされているときの方が調子がいいのがわかるはず。

4.身体を動かし、エクササイズしている

なにも1時間も動き続ける必要はありませんが、1日の中でちょっとずつ運動をすることは、心と身体の健康にいい影響を与えるそう。(運動をあまりしていない人は、手軽なワークアウトから試してみて)。

5.「気持ち悪くなる」ほどの量は食べていない

6.コミュニティとの関わりをもっている

会社の同僚とランチに行ったり、教会でボランティア活動をしたりする…など、コミュニティとの結びつきを大事にする人は、他者との付き合いが薄い人よりも医学的に健康であるということが長年の研究からも明らかになっています。

7.日中、十分に動けるだけの睡眠をとっている

午後10時に必ずベッドに入らなきゃ! とか、週末はお昼まで寝ないと! とこだわる必要はありません。コーヒーを必要以上に飲まずに済み、運転中に眠ってしまうことなく1日過ごせるぐらいの睡眠をとれていれば十分です。睡眠不足のときは、大きなミスを起こしやすいので気をつけて。

8.自分の目標を体に無理なく達成できている

息を切らさずに階段を登ることや、ハーフマラソンを走ること…それほど難しくないように思えるかもしれないけれど、不健康だったらそう簡単には達成できないかも。健康であることで、目標を決めることができ、達成もできるのです。

9.ストレスに対処できている、または、誰かに助けてもらえている

たまにツイてない日があるのはさておき、人生において課された難題に対処できるているか? ということ。それって健康に関係あるの? と思うかもしれないけど、慢性疾患につながるストレスを寄せつけない適性があるかどうかのサインにはなるそう。

10.自分の生き方も悪くないな、と思える

たとえば、すべての人が好きな仕事に就けているわけではありません。でも、その仕事は個人的に意味があると思える方法を見つけ出すことができればOK(「この仕事をすることで、すごく気に入っている部屋の家賃を払える」とか)。何事もポジティブな姿勢でいることで、より快活で健康的な生活を送ることができるのです。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation: Captain & Me, Inc.

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