最近、シャンパンに認知症やアルツハイマーの予防効果があるというニュースがネットを駆け巡ったけれど、コスモポリタン イギリス版によると、現在とある食べ物が、アルツハイマーを診断するのに役立っているそう。

Journal of the Neurological Sciences(神経科学ジャーナル)>が発表した研究によると、少量のピーナッツバターを使うことにより、嗅覚によって認知症の初期症状を判断できるとのこと。

フロリダ大学のマックナイト脳研究所センターにおける研究者たちは、1さじのピーナッツバターを定規に乗せ、被験者に匂いを感知させることによって、アルツハイマーの早期発見につながることを発見。というのも、嗅覚は第1脳神経と深く関わっており、嗅覚障害は認識低下の初期症状の1つだからなんだとか。ピーナッツバターを使うことを選んだのは、大学院生の研究者であるジェニファー・スタンプスさん。彼女いわく、ピーナッツバターは他の食品と比べて、嗅覚を司る嗅神経が感知しやすい「純粋な香り」を持っているため、この実験に適しているそう。しかも、安価で簡単に手に入る点も理想的。

実験の内容は、参加した患者が目を閉じ、1つの鼻孔を塞ぎ、通常どおりに呼吸するように指示され、その間、臨床医がピーナッツバターを乗せた定規を1センチごとに近づけ、どの時点でピーナッツバターの匂いを感知できるかを検証。その距離を記録した後、90秒の休憩をはさみ、同じ実験が別の鼻孔でも行われる、というもの。

この実験の結果、アルツハイマーを患っている患者は左の鼻孔の嗅覚能力が衰えており、右の鼻孔よりも平均して10センチ程度近くまで近づけないと、匂いが検知できないことが判明したのだとか。「現時点では、このテストを実施することによって診断が可能です。次の段階では軽度の認知障害を持つ患者を対象に、この実験で彼らがアルツハイマーを患う可能性を予測することができるか、という点を検証する予定です」と、スタンプスさんはフロリダ大学の月刊誌である<The Post>にコメント。

さらに彼女は、充実した人材や医療器具を備えていない病院や診療所でも、この実験が取り入れられる可能性を指摘。「アルツハイマーを早期発見することができれば、早い段階でより積極的な治療を施すことができます。それにより、進行を大幅に遅らせることができるかもしれません」。

※この翻訳は、抄訳です。

Translation:Rubicon Solutions, Inc

COSMOPOLITAN UK